決意 ページ6
.*･ﾟ貴女サイド.ﾟ･*.
楽屋の扉の前に立てば、外まで漏れるほどの喧しさに頬が緩む
｢おーはよーう！｣
安｢ん、おはよぉ｣
丸｢おーはよ！｣
渋｢おう、A｣
来い来い、と招かれてすばるの横に座る
｢なーん？｣
渋｢見てみ、これ｣
｢うっわ！｣
わざわざ見せられたゲームの画面には、私がいくら寝不足になろうと集められなかった期間限定レア装備で。
｢なんなん、も〜…わざわざ自慢かいな｣
渋｢ええやろ、俺頑張ったわ｣
｢っか〜〜羨ましいわ〜ムカつく〜〜〜〜｣
勢いに任せてすばるの右肩に頭突きをかますと
伸びかけの髪の毛が顔にかかって、｢こんな感じなら太ったのバレへんのちゃう？｣とか思う
そのままグリグリと頭を押し付けていたら、｢痛い｣と顔面を掴まれてしまった
渋｢おい、お前太ったんちゃうか｣
｢…………いや？｣
渋｢マルお前もやぞ、逃げんなおい｣
さりげなく席を立ったマルも捕まる
｢ていうかなんでそんな顔掴んだだけでわかんねん！おかしいやろ！｣
渋｢何年一緒に居る思ってんねんアホか！｣
｢はぁ〜あ、嫌やもう、ヤス助けて｣
安｢大倉と寝とくわァ｣
丸｢薄情！｣
渋｢大体なぁ、普段から運動してりゃええってなんっかい言わせんねん
特にA！お前有る事無い事書かれやすいんねやから気ぃつけ言うとるやろ！｣
｢全部ないし！人のことを炎上しまくってるみたいな言い方すんの止めてや、アイツらが勝手なこと書きよんねん｣
丸｢Aちゃん多いよなぁ…(笑)｣
｢エゴサーチ丸山に言われたらなんも言えへんわ…｣
私の顔を揉み続けながら説教を垂れる小さいおっさん
それを呆れながら見るマルは、矛先が私に向いているのをいいことにへらへらとしている
｢うっっっとおしいわ！いつまで揉んどんねん！｣
渋｢乳ちゃうんねやからええやろ！！｣
｢よくないわ！｣
手首を掴んで顔から剥がし、睨むその顔に手のひらを押し付けて揉み返してやる
｢もう〜じゃあすばるダイエット付き合うてよ
いつ見ても細っこいやん｣
渋｢家系じゃアホ｣
｢じゃあマル一緒しよ｣
丸｢ええけど何します？｣
｢運動かな、無難やし｣
渋｢なんや運動やったら付き合ったるやん！｣
｢イキイキすな！セッXXとかせんからな！｣
村｢恥じらえ！！｣
後ろで仁王立ちしていたヒナに思い切り頭を叩かれて悶絶。
力加減を知らないのか、このゴリラは
｢そない叩かんでもええやん……｣
．
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作者名：繊月 鬱 | 作成日時：2020年5月28日 22時
