楽屋 ページ2
.*･ﾟ貴女サイド.ﾟ･*.
大｢なぁ〜…Aちゃんさぁ、ここん所ドラマの番宣で引っ張りだこやねんかぁ｣
ソファに座って何となしにスマホをいじっていれば、左肩に半身を押付けてくる大倉忠義
でかい図体をしたこの男は、自覚がないのか際限なしに体重を預けてくる
重い
｢うん、そやけど。たつちょお重いわ｣
大｢太ってないし｣
｢そういう事ちゃうくて｣
安｢大倉ぁ、Aちゃんとの体格差を考えてやりや〜？｣
大｢あかーん、俺クマやもん分からへん〜｣
左肩の重みが段々とずれて太ももの上に到着し、器用に体ごとずらして見事に膝枕状態
諦めてスマホをいじる手をとめて頭を撫でてやり、ニマニマと嬉しそうな大倉が雑誌を握っていることにやっと気づく
｢あ、それ今日やったんねや｣
大｢そぉ、俺たまたま見つけたんねやんか
Aちゃん載っとる〜！思うて｣
何か難しそうな本を読み終わったのか、ヒナが大倉の手から雑誌を取り上げインタビュー記事を読み上げる
｢いやいやいや！ちょい！ちょい待て！
なんっで読み上げんねん！｣
村｢回し読みより早いやろ｣
｢そういうことちゃうやん！｣
気にする素振りもなく読み上げるヒナ
メンバーだから、とは思うものの、1人でした仕事を見られるのは未だに恥ずかしい
横｢なんやお前まだ1番下やと思われてんのか｣
｢せやねん…未だにな……
…どうしたらえぇ思う〜？お兄ちゃん〜〜？｣
大｢そういうとこやで｣
きちんとソファに座り直した大倉に指摘を受ける
ヨコには｢知らんわ、聞いてくんな！(笑)｣と言われてしまった
｢大倉には分からへんねん、私の気持ちは｣
丸｢僕はちょっと分かるけどな(笑)
亮ちゃんのせいやけど｣
錦｢ぅえ、俺ぇ?!｣
｢そやぞ〜！亮の対応のせいでマルも私も歳下や思われんねんから〜｣
錦｢ごめんてぇ｣
八の字になった眉毛を可愛いな、と思って頭をひとなでして丸まって眠るすばるの横に座りに行く
渋｢…ぁ？なんや｣
｢え、起こした？私のせい？ごめんやで｣
渋｢ええわ、別に｣
大｢なんでAちゃんそっち行くん！｣
｢いや、なんか…なんかあんたらうるさいわ｣
やいやいとまたうるさくなった3人と、スマホをいじるヨコとヤス。取り上げた雑誌の他のページを読み出すヒナ。私の横でまた寝に入るすばる。
個性的やな〜、て改めて思う
そんなとこが好きやねんけどな〜って
アイツらには滅多なことがない限り言わへんけどな
．
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作者名：繊月 鬱 | 作成日時：2020年5月28日 22時
