別れさせ屋 (ページ10)

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店長「今日からアルバイトとして入ります、
山村みなみさんです」

「洋服屋のお仕事は初めてですが、
精一杯頑張りますので、よろしくお願いします。」

明菜「よろしくお願いします。」

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店長「みなみちゃん…ちょっといい？」

探りを入れるよりもまずは仕事に慣れることに必死になってしまってなかなか声がかけられない。

お昼休憩、原明菜にやっと話しかけられると思った時に店長に呼び出された。

「はい」

店長「あの…井上くんと…どういう関係？」

井上くん…？あぁ、阿部さんのことか

「あ、友人の先輩でして…」

店長「そうなの…変なこと聞くけど…
恋人…とかじゃ…」

なるほど

「違いますよ、あの、友人と言いましたが…
彼氏の先輩なんです」

店長「あーなーんだ、そうなの」

急に声のトーンが変わってわかりやすい

こういうタイプの人には完全に阿部さんと恋愛関係ではないことを主張しておくことで後できっと味方になってくれる

「今度、みんなでご飯行きますか？」

店長「えっ？！…あ、うん」

頬を少し赤らめてそう答えた。
わかりやすすぎる。
案外楽勝なのかもしれない。