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私の靴を玄関から持って来てもらって寝室に隠れた。
息を潜めて明菜ちゃんが入ってくるのをただじっと待った。
バレないか不安なドキドキと
心の動揺が体に現れて少し震える。
なんでこんなところに隠れて聞かなきゃならないんだろう。
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好きな人が女性を口説くところを。
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明菜「突然来ちゃってごめんね」
辰哉「大丈夫だよ」
明菜「実は…終電逃しちゃって…」
辰哉「え…?」
明菜「他に行けるところなくて…
たくやくんのところ…来ちゃった…」
辰哉「そっか。頼ってくれて嬉しい」
甘い男女の会話
胸が締め付けられる。
明菜「泊めて…くれる?」
辰哉「俺…中途半端なことしたくないんだ。
だからちゃんと、俺のこと好きになってくれる?」
ここが勝負どころと踏んだ辰哉くんは
スパートをかける
明菜「…」
辰哉「なーんて、ふっ、ダメだよね。
帰ろ、送ってく。」
気になってドアの隙間から中の様子を伺うと
立ち上がる辰哉くんに促されるように立った明菜ちゃん
歩き出そうとした辰哉くんを後ろから
抱き締めた
明菜「私、、、婚約者、、、いるんだけど、あの日たくやくんに会った日からたくやくんのことばっかり考えちゃう…」
この先の展開がどうなるのか
心臓の音は最大まで上がって
部屋中に響き渡るんじゃないかと不安になる
辰哉くんはゆっくり振り向いて
明菜ちゃんの頭を撫でて
顎を持って顔を上に上げた
見つめ合っている2人
見たくないけど金縛りのように目が離せない。
辰哉くんは少し屈んで
明菜ちゃんの唇に
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____________キスをした
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作者名:ちょちょちょ | 作成日時:2020年1月8日 18時