398 �� ページ12
・
淳太の家の戸を何度も叩いていると
うるさかったのか隣の千重子さんが外に出てきてしまった。
……なんか、申し訳ないわ。
でも、千重子さんなら何か知ってるかもしれん！
濱｢すみません、淳太って今日…見ました？｣
千｢えっ、淳ちゃん？引き戸開いてないの？？
可笑しいわね…確か、流星くんのお見送りから帰ってきたのは見たんだけど｣
……ってことは、東京には行ってはないってことになる。
千｢濱ちゃんはどうしてここへ…？｣
濱｢今日、淳太と会う約束をしてて…やけど全然来へんからなんか心配になって……｣
千｢そうね、なんだか千重子も心配になってきたわ
ちょっと濱ちゃん庭の方へ回って淳ちゃんのこと見てきてくれない？｣
濱｢…はい｣
千重子さんにそう促され、俺は恐る恐る
淳太の家の庭へと足を踏み入れる。
何事もなく無事でいてくれ……。
濱｢おじゃましま…！！？｣
淳太が…淳太が居間におるんやけど、
眠っている…って雰囲気よりも倒れてるって表現が正しいって分かるくらいに顔色が悪く
意識を手放しているってことだけが今の状況で分かった……って、冷静に分析してる場合やない！！
濱｢千重子さん、きゅ…救急車呼んで！！｣
俺は救急車が来る前に、住居侵入罪で訴えられたら即敗訴になってもおかしくないが
近くにあった岩で窓ガラスを割り、淳太の様子を確認しに行った。
濱｢おい、淳太…淳太！！｣
・
・
救急車に乗り込む際、千重子さんに
“淳ちゃんのこと頼むわね。” と言われた。
そんな台詞に俺は唇を噛むことしか出来なかった……やって俺は淳太に何も出来へんのやから。
濱｢…淳太｣
俺は点滴を刺した淳太に声を掛ける。
医者曰く、少し意識を失ってるだけで呼吸等は正常らしく目覚めたら検査をするらしい。
濱｢なんで…っ、淳太は幸せやったんちゃうの？｣
流星と付き合い始めて、あのときの笑顔に戻ったって思ってた。俺の店に来た時も毎回、嬉しそうに流星の話してたやん。
一体、淳太の身に何が起きたん……？
淳｢………っ｣
濱｢Σ淳太！？｣
少し、指が動いた。
意識を取り戻したのかもしれへん。
俺は何度も淳太の名前を呼んだ。
濱｢淳太、淳太…っ、淳太、聞こえる？｣
淳｢……｣
濱｢淳太……淳太、早よ起きてや｣
淳｢……、｣
濱｢……流星も頑張ってるんやから
早よ起きて応援してやってやぁ…｣
何度も何度も呼んだ。
・
399 ��→←397 Good luck to all of us
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 293人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麻綾(プロフ) - たこさんさん» コメントありがとうございます。申し訳ないのですがパスワードの方はTwitterでフォローして下さった方に教えておりますので、Twitterをフォロリクしていただけると幸いです。 (2022年5月1日 10時) (
レス) id: cf2ae02a3a (このIDを非表示/違反報告)
たこさん(プロフ) - 突然すみません！この小説大好きです！8の方がロックがかかって来てよければパスワード教えていただきたいです！ (2022年4月27日 12時) (レス) id: ccd2baee5d (このIDを非表示/違反報告)
こみぃ(プロフ) - 麻綾さん» Twitterに行きます(^^) (2019年8月19日 22時) (レス) id: 92f006fa65 (このIDを非表示/違反報告)
麻綾(プロフ) - こみぃさん» コメントありがとうございます！本当ですか？！嬉しいです(TT)始めたばかりなのでよわよわですがよろしくお願いします！どうやって教えればよろしいでしょうか？ (2019年8月19日 22時) (レス) id: 08c1a91fe1 (このIDを非表示/違反報告)
麻綾(プロフ) - 菜月さん» ご丁寧に教えていただきありがとうございました(^ ^)二人の箱庭は基本的にWESTくんたちの性格を知らなくても読めるくらい性格崩壊してますので大丈夫かと思います(^-^;なので名前と見た目は彼らで想像しながら読んでいただければ幸いです。 (2019年8月19日 22時) (レス) id: 08c1a91fe1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：麻綾 | 作成日時：2019年3月24日 18時
