167 �� ページ23
・
ツリーを雪見障子から眺めていると淳太くんがコーヒーを入れてくれた。
流｢美味い…！｣
淳太くんの入れてくれるコーヒーは香りが少し甘くて、口当たりがとても優しくて…めっちゃ美味かった。
そういえば、さっきからめっちゃニコニコして嬉しそうな淳太くん。
何かいいことあったのかな……？
流｢淳太くん…どないしたん？｣
淳｢えっ…｣
流｢なんか今日、嬉しそうにしてるから｣
淳｢そうかな…？｣
淳太くんは首を傾げて考えると、分かったようでハッとして、それから微笑んだ。
何か思い当たるところでもあったんやろか…。
流｢何…？｣
淳｢…ないしょ｣
俺の方を見ると、いたずらな笑みを浮かべた。
なんか、はぐらかされたんやけど…まあ、ええか。
流｢…せや、淳太くんって正月どうするの？｣
淳｢えっ、お正月は一人だけど…、｣
流｢そうなん？
ならさ…、ウチ来おへん？｣
淳｢えっ…流星くん家に？｣
流｢ううん、実家の方｣
すると淳太くんは、びっくりしたような表情をして、急に立ち上がった！
なんか俺、変なことでも言うたかな？
淳｢僕がお邪魔するとか…お正月って家族団らんのイメージだから、部外者の僕がお正月からお世話になるのは…;｣
流｢ああ、そういうこと。
俺の家族、全然気にしないから大丈夫｣
淳｢でも…｣
流｢ってか、ウチのオトンが連れてこいって言うてて…、｣
淳｢なんで流星くんのお父さんが…｣
流｢淳太くんお盆の時、帰った方がええって言うてくれたことオトンに言うたら、めっちゃ良い子やなぁ今度連れてこい…って｣
淳｢えっ…なんでお正月なの？｣
流｢丁度ええかな…って｣
どう？と俺が言うと、淳太くんはうーん…と眉間にシワを寄せながら結構考えて、最終的に渋々…いいよ。
と了承してくれた…良かった。
・
淳｢じゃあ、気を付けて帰ってね｣
流｢うん……あっ、正月の件は後日連絡するわ｣
長居しすぎた俺は帰ろうとしていた。
淳｢うん…あのっ僕、やっぱり──｣
流｢あ…っ、淳太くん見て！！｣
外にいた俺らは上を見上げた……。
淳｢…雪だ！！｣
淳太くんはすごく幸せそうな顔をしながら夜空からチラチラ降る雪華を眺めている。
流｢ホワイトクリスマスイヴや…｣
淳｢だね…流星くん、メリークリスマス｣
流｢淳太くんも、メリークリスマス…｣
そう言うと夜空を見てた俺らは顔を見て、微笑み合った。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 429人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麻綾(プロフ) - jasmineさん» コメントありがとうございます(^-^)いつの間かイケメンの三角関係になってしまいました(＞＜)更新、頑張りますね！ (2017年8月20日 23時) (
レス) id: fed8b73bcf (このIDを非表示/違反報告)
jasmine - これからの急展開楽しみです！大倉さんと流星くんと淳太くん・・ イケメン揃いですね！！更新楽しみにしてます！ (2017年8月20日 20時) (レス) id: 181c40301c (このIDを非表示/違反報告)
麻綾(プロフ) - 八乙女和奏さん» こちらこそ初めまして！コメントありがとうございます(^-^)最近、更新が遅くなってしまってすみません(>_<)更新できるよう頑張ります！！……こういうコメントが一番嬉しかったりします(´∀｀*) (2017年8月19日 12時) (レス) id: fed8b73bcf (このIDを非表示/違反報告)
八乙女和奏(プロフ) - 初めましてです。作品の方をずっと読まさせていただいていました！お体に気を付けてください。更新待ってます(*´▽｀*) (2017年8月17日 19時) (レス) id: 67139f087c (このIDを非表示/違反報告)
麻綾(プロフ) - 彩望さん» そっか、意見教えてくれてありがとうね！流｢いつも俺のこと心配してくれて、ありがとうな｣ (2017年6月24日 23時) (レス) id: b9fb4412a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：麻綾 | 作成日時：2017年6月3日 5時
