21 ページ21
・
流｢……ダメなんですか｣
淳｢…えっ｣
流｢………俺がその世界に入ったらアカンですか？｣
何を言ってくるかと思えば藤井くんは
僕の世界に入りたいと言ってきたではないか。
淳｢……っ｣
流｢俺、淳太さんと関わりたいです。
…ダメですか？｣
やっぱり藤井くんは優しい。でも…っ、
淳｢……怖いんだ｣
流｢えっ…｣
淳｢人と関わりを持つのが。｣
初めて…人前で口にしたかもしれない。
でも、それだけ藤井くんは真剣な顔をしていたから……。
流｢…何で関わりたくないのかは聞きません。
けど…俺、淳太さんが思ってるほど人のこと裏切らへんし、ある意味、無関心やからどこかへ行ったりせえへん
それでもアカン……？｣
淳｢藤井くん…｣
流｢それにホンマは、人と関わりたいんやないの？だってあの時、話し掛けてくれたのは淳太さんからやで｣
淳｢それは…っ｣
……藤井くんの言う通りかもしれない。
本当は…どこかで関わりを持ちたいと思ってるのかもしれない。
だからあの時、僕から話し掛けたのかも……
けど…………っ、
流｢俺は淳太さんと仲良くなりたいな｣
そう言って藤井くんはニコッと微笑んだ。
藤井くん…っ
流｢……淳太さん？｣
いい…のかな、藤井くんのこと避けてたのに
仲良く…なって……、
淳｢でも…｣
流｢仲良くなりたくない…？｣
淳｢────………たい｣
淳｢…仲良く、なりたい…｣
流｢淳太さん…｣
淳｢………ぼ、僕も…仲良く、なりたい…っ｣
流｢泣かんとってや…｣
すると藤井くんは優しく僕を腕の中に引き込んで頭を撫でてくれた。
淳｢……藤井くん…っ｣
流｢…淳太くん、泣き虫やな｣
淳｢Σ！！｣
僕の名前……─────
流｢今日から淳太くんな｣
だから俺のことも名前で呼んでや
と藤井くんは言ってきた。
な、名前………、
淳｢……りゅう…せい、くん…｣
流｢なに、淳太くん？｣
そう言うと流星くんは僕から離れて、僕の目を見て返事をしてくれた。
やっぱり流星くんは優しい。
・
・
流｢…店長が心配してたで？
淳太くんが来ない…って｣
淳｢濱ちゃんが…｣
やっぱり心配掛けてしまってたんだ。
濱ちゃん、ごめんなさい…でも、もう大丈夫。
明日にでもお詫びに行くね。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 584人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやち(プロフ) - お返事ありがとうございます！シリーズ7？まで一気に読ませて頂き、裏話気になります！淳ちゃん家が祖父母の家に似てて、イメージしやすかったです！金魚も飼ってまして。。笑大変かと思いますが、続き楽しみにしてます！ (2020年4月17日 23時) (
レス) id: 2ad5915a6c (このIDを非表示/違反報告)
麻綾(プロフ) - あやちさん» コメントありがとうございます。気付くのが遅くなりまして申し訳なかったです。改めてフォロワーありがとうございました(^^) (2020年4月17日 23時) (レス) id: 6e0ee32afb (このIDを非表示/違反報告)
あやち(プロフ) - 作品読ませて頂きました。素敵な作品ありがとうございます。秘密をかかえた淳ちゃん、、、めっちゃ気になります！続き読まさせて頂きます。Twitterもフォローさせて頂きます。 (2020年4月15日 23時) (レス) id: 2ad5915a6c (このIDを非表示/違反報告)
麻綾(プロフ) - かるさん» コメントありがとうございます！……すみません、今のところ紫桃は考えてないです…。けど、私の脳内の彼らが暴走したらなる可能性も…(^^;紫桃、嫌いじゃない…ってか、むしろ好きなので抵抗は無いです！！ (2017年2月26日 0時) (レス) id: b9fb4412a2 (このIDを非表示/違反報告)
かる(プロフ) - はじめまして！かると言います。いつも楽しみながら読ませてもらっています。最近、これは紫桃フラグか？？と勝手に期待していますw紫桃厨なんです違ったらごめんなさいw (2017年2月25日 23時) (レス) id: 998ccf11b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：麻綾 | 作成日時：2017年1月28日 8時
