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#67 ページ23

亜嵐「ここにするかー」


その頃にはもう時刻は10時を回っていた


あの後今近くにいると言われた姉ちゃんに呼ばれ、少し会ってきて一緒に飯食ってもいいかとも思ったけど向こうも用事あるみたいだったし


俺もなんとなく1人で食べたい気分で


1人で店の扉を開けた。





お店の人に席まで案内される途中、見覚えのある顔があった



亜嵐「……え、まさかあいつ、」



1回案内された席まで足を進めてからさっきの場所まで引き返した。




亜嵐「ちょ、おい、」




そこには机にうなだれるAがいた




これは相当きてるな



再びグラスに手を伸ばそうとするAの横に座って体を支えた




亜嵐「このへんにしとけって」





『……あ、白濱さーん。またですね。やっぱりつけてるんだー』




亜嵐「つけてねぇって笑」




ふらふらしながらグラスに口をつけるA




『あ、らん、』





亜嵐「え?」




『亜嵐ていい名前ー。』









亜嵐「亜嵐て…呼んでいいよ」




『んー、亜嵐ー。』



俺はこのシラフでないAに漬け込んで何してんだよ。


俺の中でのこいつの存在がどんどん大切なものになっていくのを自分でも感じて


少しだけ怖い





亜嵐「帰るぞ」




『鍵……忘れて……』




亜嵐「は?」





『玲於はどこにいるかわかんないし、帰れなくて』




亜嵐「近くに知り合いの家とか」





『ないよぉ、ここ来たばっかりだもん』




あぁ、なんなんだよ

こいつも玲於も




「あのー、」


ゆっくりとこちらに話しかけてきた店員に“はい”と答えた






「大変申し訳ございませんが、こちら10時45分から貸切となっておりまして、そろそろお客様にお帰りになっていただいていて……」




亜嵐「あ、こっちこそすいません」




店員が俺たちのテーブルを離れて俺は迷った




亜嵐「どーすんだよ」





Aを1人置いてくわけにも行かないし……





亜嵐「よし、」




少しだけ覚悟を決めて右腕でAの体を支えながら店を出た

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まゆ - めっちゃくちゃ面白いです!れおも亜嵐も好きなのでもう最高です。(^◇^)更新頑張ってください!楽しみに待ってます(゚ω゚) (2017年12月28日 0時) (レス) id: 2ef4367958 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき(プロフ) - kotoneさん» ありがとうございます!ネタを練り込んで早めに更新頑張ります! (2017年12月17日 0時) (レス) id: 0e32050011 (このIDを非表示/違反報告)
kotone(プロフ) - 更新、楽しみに待ってます(*^^*) (2017年12月16日 1時) (レス) id: 8703134089 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるまき | 作成日時:2016年11月22日 22時

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