ホームレスにはなりたくないです。【2】

#53 ページ9

【玲於 side】






今日は午前中特に何も無いので適当に家で過ごす。









玲於「いった…」









忘れていた痛みが顔を洗って蘇る。




口元の傷が昨日の出来事を思い出させた。






でもあれは、俺がいなきゃあいつはあそこでやられてた。







・





・






寸前で止めたんだ。




あいつに襲いかかろうとしている男を後ろから止めて




そしたらそのまま肘でくらってもう1発。




でもその間にあいつはうまいこと離れてくれて









玲於「とりあえずよかったか。」









隣に置いたタオルで顔を拭いて洗面所を出た









リビングへ出るとふと雑誌棚の横に目がいった




・







俺が上京する時に半泣きで渡してきたんだ





また会えるからって言ってんのに永遠のさよならみたいな顔で








玲於「これのおかげか…？」






なんて言ってみる






あいつが助かったのはこのドリームキャッチャーのおかげなんだろうか。







俺があの日に願った願いごとを叶え続けてほしい








欲張りだろうか

重ねて願った

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