ホームレスにはなりたくないです。

#43 ページ47

【 You side 】





「Aちゃーん、上がって大丈夫よー｣





『はーい』





テーブルを拭いていた手を止めて時計を見る。






『はぁ、』








今日１日白濱さんのことで頭はいっぱい







結局ズルズルここまできちゃって。






でももう行くしかなくて







『お先に失礼します』








店長に挨拶をして店を出た。




･





･






《仕事終わりました》








白濱さんへ連絡をつける









既読がつかないからまだ仕事中かな？









「……A？｣









『っ、れぉ、』








玲於「何してんの、仕事終わり？」








『う、うん』





ふーんと言ってそのまま隣を歩く玲於。









早く離れてよっ！




困る！白濱さんが来たらどーすれば！









玲於「どした、そんな怖い顔して」







『あ、いや、……あ！私ここ曲がるから！』






玲於「え??」








また後で！と無理矢理その場を去るようにして何も無い細い路地に入った。









こんな人影ないとこに知り合いとご飯食べに来るわけないよね……笑









玲於に疑われたかな





でも白濱さんに会うよりはいいか








･


ﾋﾟﾛﾝ





《俺も仕事終わった！》







《おつかれ様です、りょーかいです》






細い路地をそのまま進む






玲於バレないかなーとか、白濱さんどんな服着てくるかなーとか


そんなことを考えながらしばらく歩いた。






･


･


･


全然広い通り出ないんだけど





……え、まさか






まさか







まさか迷子！？

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