ホームレスにはなりたくないです。

#36 ページ39

亜嵐「玲於のこと好きなの？」









え？









『え？』









亜嵐「そのまんまだけど笑」









『そんな！幼馴染みとしては好きですけど、恋愛感情は生まれてないです…』









亜嵐「へぇー。」









できるだけ早く帰っていただきたい。









亜嵐「名前なんていうの。」









『名前、、AAです…』









亜嵐「Aね｣









初対面で、その美形で、呼び捨て。









好きじゃなくてもドキッとしちゃう









亜嵐「じゃ、」









『お世話になりました』









亜嵐「俺とAが会ったってことは玲於的にも面倒なんだろうから言わないでおくね。玲於には“玄関の前に座ってた”とか言っといていいから笑｣









あ、助かる……









『ありがとうございます。』









亜嵐「その代わり…」









白濱さんがそっと近寄ってくる









亜嵐「ご飯行こ」









耳元でフッと囁くからくすぐったくて


ドキドキして









はい、とかいいえ、とか言う前にもう玄関で靴履き始めてる。









『じゃあ、おやすみなさい』









亜嵐「いいね笑 おやすみ」









『っっ。』









ガチャン。









･








『はぁーーーーーー。死ぬかと思った。』









いろんな意味で。









玲於と住んでるのバレそうになって









白濱さんにちょっとドキッとして。







……？









『白濱さん、』









なわけないか。









部屋に残った白濱さんの微かな香りが私の記憶を駆け巡る。









どっかで、









『会った……？』

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