ホームレスにはなりたくないです。

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「Aちゃん上がっていいわよ。｣









店長にそう言われ時計を見れば18時。









仕事久しぶりすぎて、時間が過ぎるのがあっという間だった。









ケーキとパンが並ぶショーケースを拭いて、店先に並べられた花を中に入れて、仕事場をあとにした。









帰り道、ふと思い出すのは玲於。









いつもなら適当に夜ご飯も作っちゃうけど、これからはそうもいかないよね。









今日遅くなるって言ってたけど…









『作っておく分にはね。』









明日のお弁当にしてもいいし。









『唐揚げにしようかな〜。』




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買い物を済ませていつもなら曲がらない曲がり角を曲がって。









42階建てのマンションへと帰ってきた。









『よかったー。迷わなかったー。』









玲於が道教えてくれたからだな。









エントランスのロックを解除して17階のボタンを押して。









上着のポケットから鍵を出す。









初めて使う。









ガチャ。









『空いた。』








空かなきゃ困るんだけどね笑









中は薄暗くて電気をつけて中へ入った。

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