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「おーい」
いつも通りの朝。
教室のドアを開けると、一瞬で静かに。
みんなわたしを目に止めると、顔が凍って、ただ数秒で何も無かったように、
恐怖、だった。
教室から、いままでの居場所からわたしが消えたことに気づいた。
なんでか、分からなかった。
「こんなとこで何してるん？」
「……えっ」
「お、やっと起きた」
目の前には30代くらいの男性
背景は真っ暗で、あれわたし寝ていたんだ。
「僕は警察官やから心配せんでええよ」
ほら、って警察の人が持ってる名刺代わりみたいなのを見せてきた。濱田と書いてあった。
表情からしても悪い人だとは思わなかったから、それは何も疑わず信じられた。
「きみ高校生やんな？」
座っているわたしの目線に合わせてそっと訊ねてきた。
こくり頷くと、やっぱり！なんて笑う。すごい優しそう。
でも、あんな夢見てからだとその笑顔も嘘なんじゃないかって。
「家には帰りませんよ」
わたしが言うと、濱田さんはまた笑って、分かっとるわ。って大きな手をわたしの頭に乗せた。
「携帯持ってるやろ？」
「、はい」
「帰りたくなったら電話してええから、とりあえずいっかいここから動こう」
な？、そう言って近くに停めてあった車の鍵を開けた。
「あれ夜やのに混んでるな」
車のなかは綺麗で、後部座席に座らせてもらったわたし。
車に乗る前に濱田さんの携帯が鳴って、会話を聞いていたらそれなりの警察官の会話をしていたから
なりきり警察官で誘拐する、とかではなさそう。
まあ、誘拐されてもいいか。
「どこ行くんですか」
「んーそやなぁきみの行きたいとこでええよ」
「……別に」
「ほんなら適当に」
信号待ちで車をとめると、ミラー越しに目が合う。
「俺の弟の職業なんやと思う？」
「え？えっと…警察？」
「ブブー外れー」
「、なにやってるんですか弟さん」
「アイドル」
「え？」
「やろ！？驚くやろ？」
信号が青になり、踏まれるアクセル。
ゆっくり夜の光のなか進んでいく車。
「ジャニーズWESTっていうグループでな、いま頑張ってんねん」
「へぇ…」
「あっいまちょうどラジオやってるんとちゃうか」
嬉しそうに家族のことを語るなぁと思いながら、
そういえば今クラスの一軍女子たちが好き好き言ってるのもジャニーズWESTだったことに気づく。
アイドルにとっての痛みってなんだろう。
.
続く (更新停止中)
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ほのか(プロフ) - コメント失礼します。大西くんが好きなので面白いです！続きがすごく気になります！更新楽しみにしています♪！ (2018年1月21日 14時) (
レス) id: 1b2ebe5b56 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - 憂雅さん» いえいえ、わざわざメッセージとコメント両方下さり嬉しいです。私としても新たな挑戦として楽しく捉えて書こうと思うので、遅く更新スピードではありますがお付き合いください (2017年7月9日 0時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
憂雅(プロフ) - リクエスト、応えていただいて本当にありがとうございます！更新楽しみにしています。 (2017年7月8日 9時) (レス) id: 43f21d8ca1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙花。 | 作成日時：2017年7月7日 22時
