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いじめの傍観者。
いじめの被害者。
突然の立場の変化に、足元がおぼつかない。
いつもの道が嫌で、今日はどこか遠回り。
フラフラ。フラフラ。
わたしは何処に行くんだろう。
夕日が落ちてきた空を見上げ、雲をひとつ数えた。
「わたし何か悪いことしたっけ」
そう呟いても誰も何も拾ってはくれない。
そうか、これは、死ね、ということなのか。
わたしは、死ねばいいんだ。
偏差値60ほどの高校の制服。
今朝着けていたはずのリボンは、体育の間にゴミ箱に捨てられていて、
白いワイシャツにチェックのスカート。
いまわたしが持ち合わせているものは
これだけで、
他に何が必要かなんて、涙を出しても分からないほど。
わたしってなんで生きているんだろう。
自問自答の日々に疲れた、そろそろ消えたい。
ドラマの撮影に出てきそうな河原を下り、
川沿いをゆっくり歩く。
よく考えてみれば一人で歩くことは久しぶりで、
そんな事実までもが「友達いっぱい」のわたしを否定した。
ほんの数m先には、わたしが生まれた頃に修復したという橋。
高架下が薄く暗く不気味で、わたしは意味もなく吸い寄せられた。
生きる、と死ぬって、弱くて脆い言葉だと思う。
「ってなにしてるん！？」
ふと川に目を向けると、そこには同世代の男の子。
やけに前傾姿勢で今にも川に落ちそう。
「危ないって！！！」
わたしの存在に気づいたか気づいてないか定かではないが、
男の子は、川に落ちようと足を踏み出した。
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ほのか(プロフ) - コメント失礼します。大西くんが好きなので面白いです！続きがすごく気になります！更新楽しみにしています♪！ (2018年1月21日 14時) (
レス) id: 1b2ebe5b56 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - 憂雅さん» いえいえ、わざわざメッセージとコメント両方下さり嬉しいです。私としても新たな挑戦として楽しく捉えて書こうと思うので、遅く更新スピードではありますがお付き合いください (2017年7月9日 0時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
憂雅(プロフ) - リクエスト、応えていただいて本当にありがとうございます！更新楽しみにしています。 (2017年7月8日 9時) (レス) id: 43f21d8ca1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙花。 | 作成日時：2017年7月7日 22時
