Chapter 25 - 予測不可能なオトコ - ページ25
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｢はいぃ〜！？あの塔に登ってきただぁ〜？｣
｢！？……｣
｢エヘヘ……｣
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あーあ、やっちゃったよ、この人…
ほら、ジュンくんなんて唖然として
言葉失っちゃってますよ。
あの話をジュンくんから聞いたとき
そこに行くだろうとは思ってたけど
まさか登ってくるとは…
しかも……
お友達になってきた、だって…
そんでもって、すでに何度も遊びに行ってるんだって…
あれ以来、避けられてたらしいジュンくんは
そのことにまったく気づいてなかったんでしょうね…
まだ言葉を失ったまま
アングリと口を開けて
俺様も色男もこうなると形無しですよ。
お気の毒に…
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｢…ってことで、明日なんてどう？｣
｢……は？何が？｣
｢だーかーらー！
もう、ちゃんと聞いててよ！！
ショウちゃんにオレの友達連れてくるって約束したの！
だからニノちゃん、よろしくね♪｣
｢はい？｣
｢………｣
｢上に登るのはオレがなんとかするからさ！
じゃ、また明日ね〜♪｣
それだけ言うと
ルンルンと楽しげに行ってしまった。
はぁ〜…
誰かあの人をどうにかしてください…
大体、僕、いつからアイバさんの友達になったんだろう…
なんだかわからないけど
すっごい面倒なことに巻き込まれたのだけは確かみたい。
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｢あ……｣
アイバさんの姿がすっかり見えなくなってから
ようやくジュンくんが声を発した。
｢ん？どうしました？｣
｢俺、誘われてねぇ…｣
｢………｣
ちょっと…
ようやく口を開いたと思ったら
それ？
全くどいつもこいつも…
やれやれ……
.
…とはいえ、僕だって興味がないわけじゃありませんからね。
塔の上の美しい乙女…か。
会いに行ってやろうじゃないですか♪
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作者名：folklorist
| 作者ホームページ：http
作成日時：2012年8月28日 13時
