Chapter 3 - 不思議な建物 - ページ3
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小川だから
そんなに流れは早くないんだけど
水の中はやっぱり歩きにくくて
なかなか追いつけない…
川から上がって追いかけたらって？
それができたらとっくにしてるっつーの！！
この辺てさ
イバラとか野アザミとかがあって
とてもじゃないけど素足じゃ歩けないんだよ。
アザミの棘って踏んだことある？
めっちゃくちゃ痛いんだかんな！！
なんていってる間に
ようやく追いつけた！！
…と思ったら
だいぶ川下まで来てたみたい。
｢参ったな〜
こんなとこまで来ちゃったよ…｣
そこは、村からかなり離れた場所。
しょうがない、今日はもう帰ろ……
そうして、道なき道のような
獣道のような森の中の道を帰る。
帰る途中、たまたまあの場所に出た。
森の中でこの辺だけなぜか
子供が近寄るのを禁止されてる。
時々、村の男がイソイソと
でもなぜかコソコソと
歩いてくのを見かける…
オレもホントは
まだ近づいちゃダメなんだけどさ
この森は
オレの庭みたいなもんだかんね♪
そして、その男達の行く先には
不思議な建物があった。
う〜ん……
あれは……塔？
入口らしいのはどこにもなくて
でも途中ところどころ小さなのぞき窓があって
1番上に大きな窓がある。
オレが近くに行くときは
いつも窓は閉まったままで
だからそこがなんなのか
さっぱり分かんなかった。
でも今日は…
窓が
開いて、る……！？
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作者名：folklorist
| 作者ホームページ：http
作成日時：2012年8月28日 13時
