Chapter 16 - 夜の準備 - ページ16
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｢それじゃ、夕方までには帰るから
それまでにちゃんと夜の準備をしておきなさい。｣
｢はい、お
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夜の準備…
それは私の日常のひとつであり
何も特別なことではない。
でもその響きは
私の心を重く沈ませる。
そう…
それは
閨に男を迎えるための
準備。
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あれは、いつからだったろう…？
いつからか
私はここにいて
毎晩のように
森の向こうからやって来る
名も知らぬ男達に
よろこびを与え続けている。
それは私にしかできない
神聖な儀式なのだと…
私にだけ与えられた
特別な力なのだと…
物心ついた頃から言われ続け
いつか来るその日に備え
お継母さまから
様々な事を教わった。
そしてその日を初めて迎えたのが13の時。
あれから4年…
月に数日間の禁忌の日を除き
毎日入れ代わりやって来る男達を
お継母さまに教え込まれた技で
よろこびへと導く。
男達は私によってもたらされるよろこびに
酔いしれ、打ち震え
最後は皆、必ず狂ったように
その猛る物で私を貫き
そして果てた…
私はいつも
それを不思議な気持ちで見ていた。
その行為で
私がよろこびを覚えることは
ただの一度もなかった。
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作者名：folklorist
| 作者ホームページ：http
作成日時：2012年8月28日 13時
