Chapter 11 - あっさり白状 - ページ11
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｢おい…お前、今日どこ行ってた？｣
"ﾄﾞｷｯ!!"
戻ったところに
目力ハンパないマツジュンが待ち構えてて…
マサキピーンチ！！……
｢な、な、なんのことかな〜？｣
｢とぼけてんじゃねぇ！
お前が持ち場を離れてたことはわかってんだよ。
しかも今日だけじゃねえのもな。｣
｢えっ！？マジで！！｣
｢チッ…図星かよ……｣
｢え？ナニ？なんで？｣
｢カマかけたんだよ！
…ったく、お前はホント呑気でいいよな！｣
｢そ、そんなこと…ﾅｲﾖ…｣
｢親方からお前がいねぇって言われて
オレがどんだけ言い訳に苦労したかしらねぇだろ？
だからオレには聞く権利がある。
どこで何してた？！言え！！｣
｢わ〜！わーったから！！ちゃんと言うから！！
手ぇ離して！！
そんな凄まないでよ、マツジュン！｣
そう、彼はみなさんご存じのマツジュン。
オレと同じく駆け出しのハンターだけど
筋がいいと親方に認められ
オレたち若手のリーダー的存在。
｢あ、あのさ…あそこ、知ってる？
森の中の塔…｣
｢塔って、まさかお前…！！｣
｢シーーーッッ！！！声デカイって！！
わかってるよ、オレ達は近づいちゃいけないことくらい。
でもさ、オレ、見ちゃったんだよ…｣
｢…何を？｣
｢女の子…しかもすっげーカワイイ子！！｣
｢ウソだろ？だってあそこは祈祷師のばーさんが…｣
｢ウソじゃないって！
オレこの目で見たんだもん！！
歌だって聞いたんだかんね！！！｣
｢歌？マジかよ？
でもなんであんなとこにそんな子がいんだよ？｣
｢さぁ〜？なんでかはしんないけど…
でもあのちょっとハスキーな声が
グッときてさ〜…｣
｢へえ〜…ハスキーねぇ…｣
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作者名：folklorist
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作成日時：2012年8月28日 13時
