学校？まぁ・・・前よりは楽しいよね。【高校生編】Part2

78【迷う】 ページ33

ヨッカ「…遅くない?;」


ユウチ「何が？」


ヨッカ「ローコ」


ユウチ「･････ふーん」




ぁ、コイツ今聞き流したな。


やっぱり待っといた方が良かったか…；




グウミ「確かに遅いわね」


ヨッカ「けど、ローコ忘れ物取りに行くって言っただけだし…」


グウミ「寄り道かしら。どっちにしろ怒るけど」


ヨッカ「…;」




若干殺気オーラが…；




ヨッカ「ちょっと探してこようかな」


ユウチ「別に良いんじゃない？」


ヨッカ「何で？」


ユウチ「普通に帰ってくるっしょ」


ヨッカ「そりゃ、そーだろうけど；」




何か言いたげなヨッカを見てユウチは溜息がつきそうになった




ユウチ「ヨッカが行ったところで、また忘れ物とか言って引き戻んなきゃ良いけどね;」


ヨッカ「？」


ユウチ「ぇえー。そこ理解しない？;」


ヨッカ「ウザ･･･;」




時たま思う


ヨッカって…




ユウチ「(もしかしてローコに夢見てんじゃないだろうな;;)」




多分なんとなく気づいてる。けど、“ローコがそんな考えするのか？”って夢見を…。



アイツの目には、いったいローコがどう映ってんやら…




すると、玄関先から扉が開く音がした。


グウミが真っ先に玄関へ向かった。案の定ローコの声が聞こえた。




グウミ「どこで、何をしていたの？」


ローコ「が、学校で…寝ていました…;」


グウミ「寝てた…？」


ローコ「グウミ！深い事は聞かないで下さい！！；」




会話が聞いていたのか、ヨッカが呟いた




ヨッカ「寝てたのか…」




なんか…ホッとしてる感じ。


どこまで過保護なんだよ。マジお母さん;



けど、それって――…




ユウチ「…君の無自覚って怖い」


ヨッカ「え？;…何で急にその話しを;」




ユウチがヨッカを無自覚と言うのは決まってローコ絡みの恋愛事。


今日の昼休みの会話を思い出す。




ユウチ「自分の思ってる事を話せば良いものの…」


ヨッカ「…」




そんな会話をしているのも知らず、自室でローコは一息ついていた。




ローコ「…ふぅ;」




アイツ、変んな事聞くのね…



『恋ってどんな感覚？』


『え？』


『サッカー？野球？勉強？それとも…』


『ちょっと待って!;え？何で動作系の感覚？』


『え、なんか…皆、分かんないって顔するから、動作感覚なら分かるかなーって』


『・・・』



先ほどまで会話していたアイクの事を思い出す



『恋愛って楽しい？』




…楽しい…かぁ

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