貴方と終末に。 ページ21
『さよならか』
愛した君とも、守りたい民とも、
この
gr
「A、愛してる」
口付けをして優しく笑った。
月明かりに照らされた彼は、
まるで現実味を帯びてなくて。
『私も愛してる』そう呟いて手を取れば
彼もまた目を伏せてそっと握り返した。
…最後の日ぐらい、素直でいようか。
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「お前の事、幸せに出来へんかったな」
ただ貴方を強く抱き締めた。
そんな事ないと背中に腕を回せば、
「ほんま、お前は」と泣かれてしまった。
誰よりも冷酷だと謳われた鋭いその紅は、
まるで子供のように涙を貯めて。
我慢しなくてもいいのに、
本当に最後まで彼らしい。
os
「…お茶会も、今日で終わりめぅ」
そっと開かれた目は哀しそうで。
悲しい事言わないでって貴方が微笑めば
「もっと一緒に」そう彼の本音が零れた。
震える彼の手に自分の手を重ねれば、
弱い力できゅ、と指を絡められる。
”私も”なんて言ったって答えは変わらない。
ならせめて、この時が永遠に記憶に残る様に。
ut
「案外明日が来るかもしれへんな」
変わらずへらりと笑う彼、
終末に怯える自分が馬鹿みたいじゃないか。
『さて大先生、書類の期限をお忘れで?』
「いやちょっと待ってくださいよ」
いつもの様に問えば彼は顔を青くする。
彼にとって終焉は恐怖に値しない
貴方が笑ってくれれば、それで充分だから。
kn
「怖いんか、A」
彼は優しく貴方の背中をさする。
『心無いくせに、』
決まり文句の様に呟けば、
「お前の為なら捨てたもんやないからな」
そうさらりと言われ微笑まれた。
ずるいなぁ、そういう時だけそんな目をして。
そんな貴方を見透かす様に、彼は瞼にキスを落とした。
sha
「A、大好き」
泣くのを我慢してるのか
くしゃりと歪んだ笑顔を向けられた。
彼の名前を呼べば、その笑顔も段々と
大粒の涙に濡れてしまう。
「A、A、離れとうない」
そう貴方の名前を呼ぶ彼。それは酷く哀しくて。
世は残酷だ、だからきっと彼と出会えたのだろうけど。
zm
「なあ、来世も一緒やんな?」
いつもは隠れた翡翠が貴方を見つめる。
彼の言葉に当たり前だと微笑めば、
「必ず見付けるから待っててや」
ずっと変わらない悪戯な笑みがそこにあった。
知ってるんだよ、君が泣きそうな事。
分かってるんでしょ、私も泣きそうな事。
それでも笑ってられるのは、互いを信じてるから。
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峠(プロフ) - Chio_さん» リクエスト承りました!詳しくありがとうございます、お待ちください! (2019年3月16日 17時) (
レス) id: d4f842234d (このIDを非表示/違反報告)
Chio_(プロフ) - ２度目になってしまうのですが、リクエストお願いしたいです！股ドンしてみた。とか見たいです！股ドンする方が夢主でもわえわえでもどちらでも大丈夫です！ (2019年3月16日 16時) (レス) id: 8df7c484b7 (このIDを非表示/違反報告)
峠(プロフ) - 雪菜さん» リクエスト承りました!!いつも閲覧ありがとうございます、お待ちください!! (2019年3月16日 11時) (レス) id: d4f842234d (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - リクエストお願いします。夢主に一目惚れをした彼らの反応を見てみたいです。宜しくお願いします。 (2019年3月16日 10時) (レス) id: 326cd46c38 (このIDを非表示/違反報告)
峠(プロフ) - irumikaさん» リクエスト承りました!!いつも閲覧いただきありがとうございます、しばらくお待ちください! (2019年3月15日 22時) (レス) id: d4f842234d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：峠 | 作成日時：2019年2月25日 16時
