貴方に嘘を。° ページ11
『嫌いよ、大嫌い』
本当は誰よりも愛してる、君の事。
gr
「そうか。」
告げる貴方に帰ってきた冷えた返答。
その鋭く冷酷な視線に貴方が下を向けば
彼は溜息を吐き乱雑に拳銃を投げた。
「本当に”そう”なら容易い事だろう?」
さっきとは違う何処か堪えるような声。
その言葉に貴方が顔をあげるより早く、
全て知っていると言うように彼は貴方を強く抱きしめた。
tn
「んなもん簡単に言うんやないで」
こちらを向くことなく返された一言。
いつもの彼のお説教。
子供を叱るような、そんな声。
けれどその言葉に答えずに背を向けると、
「無視すんなや」と手を掴まれた。
振り返ると、そこには酷く歪んだ顔があって。
「なあ、何かあるんなら言ってや」
まさか本当に、嫌いになったとでも言うの?
os
「俺も嫌いや、一緒やなぁ」
いつもの口調に残る冷たい温度。
一緒、なんて言うその声は恐ろしく無感情で。
これでいいんだと貴方が踵を返せば、
「A、そんな顔してたら説得力ないで」
そう見透かしたように深い緑が貴方を映す。
先程と打って変わって酷く優しい声で、
何処か震えた声でそっと頬を撫でられた。
ut
「…Aちゃ、今、なんて」
理解したくないと言う様に聞き返す。
貴方がもう一度はっきりと言えば、
震える彼の手から煙草が落ちた。
それは彼を絶望に突き落とすには酷く充分で。
屑な自分に笑ってくれるたった1人の愛しい人。
それを失ってしまったら、生きる意味なんて。
kn
「…は」
鋭い目は大きく開かれ、水色は困惑を映した。
そんな彼をすり抜けるように去る貴方を見て、
酷く焦ったように乱暴に抱きしめた。
らしくもない不安の滲んだ声で尋ねる彼の言葉に俯くと、
彼は察した様に貴方をただ強く抱きしめ、
貴方が口を開くまで離そうはとしなかった。
sha
「な、なんでや、なんで」
首を振り悲鳴に似た声で訴える。
普段とは程遠い、暗い顔をする貴方に
「俺は好き、Aが好き」
と嗚咽混じりにそう何度も繰り返した。
普段なら照れたように笑ってくれるのに。
拭いきれないその絶望はどうしようもなくて、
その離れる手を掴めなかった。
zm
「…俺はずっと好きやで」
悪戯なその目は、寂しげに揺れる。
それに目もくれず立ち去ろうとする貴方に
だから、と彼が声を荒らげた。
「お前が苦しむ姿は見たないんや」
彼はきっとそういう事に人一倍鋭くて優しいから、
そのまま貴方を離すことが、どうしても出来なくて。
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峠(プロフ) - Chio_さん» リクエスト承りました!詳しくありがとうございます、お待ちください! (2019年3月16日 17時) (
レス) id: d4f842234d (このIDを非表示/違反報告)
Chio_(プロフ) - ２度目になってしまうのですが、リクエストお願いしたいです！股ドンしてみた。とか見たいです！股ドンする方が夢主でもわえわえでもどちらでも大丈夫です！ (2019年3月16日 16時) (レス) id: 8df7c484b7 (このIDを非表示/違反報告)
峠(プロフ) - 雪菜さん» リクエスト承りました!!いつも閲覧ありがとうございます、お待ちください!! (2019年3月16日 11時) (レス) id: d4f842234d (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - リクエストお願いします。夢主に一目惚れをした彼らの反応を見てみたいです。宜しくお願いします。 (2019年3月16日 10時) (レス) id: 326cd46c38 (このIDを非表示/違反報告)
峠(プロフ) - irumikaさん» リクエスト承りました!!いつも閲覧いただきありがとうございます、しばらくお待ちください! (2019年3月15日 22時) (レス) id: d4f842234d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：峠 | 作成日時：2019年2月25日 16時
