それでも強く生き抜いて...

# ページ43

Aside



♪プルルルルルル プルルルルルル...♪




マネ「もしもし？A？どうした？」




『あっ！中田さん..忙しい時にゴメンなさい。』




マネ「ん？もうリハーサルが始まっているから大丈夫だよ。何？なんかあった？」




『あの...今日、検査の結果を聞いたんですけど...
結果があまり良くなくて...』




マネ「え！？大丈夫なのか？」




『...強い抗がん剤に変えて、もう1クール頑張ることにしました。』




マネ「そうか...」




『強い抗がん剤に変えるには、いろいろとリスクがあるんです。
それで、頑張る意味が分からなくなっちゃって...
治療を辞めるか迷っていたんですけど...』




マネ「けど...？」




『社長に頑張る意味を教えてもらったんです。
だから、頑張ろうと思って...』




マネ「お前の隣に居るのは、メンバーだけじゃないからな。俺だって居るんだからな！
何にも考えずに、ただ頑張ればいいから。」




『中田さん...ありがとうございます。
それで、相談があって...』




マネ「相談？」





『はい...』






それから、私が考えたある事を中田さんに伝えた。



中田さんは驚きながらも手伝ってくれると言ってくれた。





マネ「じゃあ、大阪から戻ったら
例のやつの相談も込みですぐに病院に行くから。
多分、あいつらも行くと思うけどな笑」





『ハハハ..笑
みんなには、私から伝えたいので...』




マネ「分かった。俺からは一切言わないから。」




『ありがとうございます。
リハーサルって何時くらいに終わりそうですか？』




マネ「18時には終わると思うよ。」




『分かりました。
じゃあ、それくらい時間に中田さんの携帯に電話するので、スピーカーにしてもらってもいいですか？』




マネ「分かった。
何かあったらすぐにナースコールを押せよ。」




『分かりました笑
じゃあ、ありがとうございました。』



"ブチッ"









私が...



抗がん剤治療を頑張れたのは、メンバーのおかげ。



もう1クール頑張ろうと思えたのは、社長のおかげ。



目標を持てたのは、ファンのみんなのおかげ。





私は1人じゃない。




やっぱり私は1人じゃなかった。





気持ちを正直にメンバーに伝えれば

きっとメンバーも、また助けてくれる。





私はやっぱり幸せ者だ。

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