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"トントン"
時田「失礼します。」
時田さんに続いて部屋に入ると
中には滝沢くんと数人の役員さん。
滝沢「お疲れ様。忙しい時期にごめんね。」
『いえ...何かありましたか？』
滝沢「担当直入に言うと、Aが大翔くんの病院に出入りしているところを撮られた。12月30日発売の雑誌に掲載されるそうだ。」
『えっ...』
滝沢「記事ではご家族の事故のことも触れられていて
おおよそ嘘も見られない。」
役員「そこでだな、雪白。
これを機にご家族のことを公表したらどうだ？」
役員さんが口を挟んできたことで
役員の狙いはこれかと瞬時に察した。
滝沢「もしAが公表したくないと思うなら
記事の差し替え交渉はできるよ。」
役員「それでも向こうが記事の掲載取り消しを認めるかはわからないけどな。」
時田「○○さん。Aを追い詰めるような言い方をしない約束ですよね？」
役員「チッ...」
意地悪な言い方をする役員を止めてくれる時田さん。
きっと私に伝わる前に
何とかしようとしてくれていたんだよね。
滝沢「会社としては、どちらでもいいよ。
Aが望むようにしたいと思う。」
いつかバレるとは思っていたけど
まさかこのタイミングで記事になってしまうのは
予想外で頭の中は真っ白だった。
滝沢くんと時田さんは守ってくれようとしているけど
会社としては毎回、記事をもみ消すよりも
さっさと公表してくれた方が楽なんだろう。
別に悪いことをしているわけではない。
それなのに、どうして私のプライベートまで
お金稼ぎに使われないといけないの。
そんな思いが溢れてくる。
だけど...きっとこれが芸能人の宿命なんだよね...
『...きっといつかは公表しないといけないんだよね』
時田「...っ..」
『それだったら、出来るだけ迷惑をかけたくないなぁ...』
滝沢「...全然迷惑じゃないよ。気にするな。」
滝沢くんはそう言ってくれるけど
事務所の仕事を増やしているのは事実。
記者に怯えて生活するくらいなら
早く公表してしまったほうがいいのかもしれない。
きっと今の落ち着いた精神状態なら
ある程度のストレスは乗り越えられる。
嘘ではなく、本音でそう思った。
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妃楼 - 初コメントです！10日程前にこの作品と出会いました！色々な状況の変化に、耐えられるか、不安もありましたが、どの部分も、飛ばさず読ませて頂きました。 作者様の辛い想い、私も虐められていた経験があるので、よく分かります。 お身体に気を付けて頑張って下さい！ (2022年2月23日 8時) (
レス) @page31 id: 60c432015e (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとですコロナと最近寒くなってきたので体調などにも気をつけてくださいね (2022年2月6日 13時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃー
| 作成日時：2022年2月5日 22時
