10人目は頑張り屋さん26

電話番号流出事件 ページ26

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濱田めぐみ「雪ちゃんはお昼どうする？」



『え？』



濱田めぐみ「今日はマネージャーさんがいないって聞いたからさ。もしよかったらお蕎麦食べない？
近くに美味しいお蕎麦屋さんがあるから、注文しようと思って。」




『わわ！ぜひ、お願いします。』




濱田めぐみ「盛りそばでいい？」




『はい！』




濱田めぐみ「頼んじゃうね〜
20分くらいで来ると思うから！」




『ありがとうございます！』





大阪でのミュージカルも昨日、無事に幕を開き
今日は朝から3公演の日。




昼公演を終えたあとの休憩時間。



めぐみさんが注文してくれたお蕎麦を待っている時間に
そういえば潤くんがジャニフェスのことで相談があると言っていたなと思い出した。




潤くんは普段はプライベート用のスマホに連絡をくれるけど、仕事のときは基本的に仕事用のスマホに連絡をくれる。



多分、潤くんなりの気遣いだと思うけど
その気遣いのおかげで切り替えられているところがあるから有り難かった。




潤くんに返信しようと思って仕事用のスマホを開くと...





『あれ...？』





とんでもない数の不在着信。


それも全部、非通知とか、知らない番号ばかりで
一瞬で冷や汗が流れる。





『え...なんで...』





戸惑っていると、再び鳴り出したスマホ。


相手は知らない番号。



切れるまで放置しても
すぐにまた違う番号から電話がかかってくる。





このまま放置していても鳴り続けるならと意を決して



『...もしもし？』



電話に出るも...





「雪白A！？雪白Aだよな！？」




耳に届いたのは全然知らない男の人の声。





『っ！！』





慌てて電話を切った。




『なに、どういうこと...？』






♪プルルルルルル プルルルルルル...♪



その後も鳴り響く着信音。






絶え間なく続く着信音に泣きそうになっている時


別の音を発したのはプライベート用のスマホ。




着信相手はラウールだった。



多分、ラウールはこの状態を知らないだろうから
せめてみんなで仕事がある明日までは
余計な心配をかけないようにしないとと思って




『もしもし？』




普通を装って電話に出ると...





ラウ「Aちゃん！」




『ん？』




ラウ「Aちゃんの携帯番号がSNSに流出してるよ！
ねぇ！大丈夫！？」





『...やっぱり流出しているのか...』






ラウールのおかげで事の次第を理解したとともに
事の重さに頭を抱えた。

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