10人目は頑張り屋さん22 (ページ16)

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面と向かって言われる辛さページ16

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バラエティ番組の収録終わり、楽屋に向かって歩いていると、突然腕を引かれて連れ込まれたのは空き会議室。

勢いそのままに壁に叩きつけられる。

『痛っ...』

女AD「ねぇ、グループのシングル告知をせずに
自分のシングル告知だけをするのってどんな気持ち？」

『........』

女AD「グループの仕事よりも個人の仕事を優先するのってどんな気持ち？」

『.........』

女AD「大した実力もないのに、すごいって祭り上げられるのってどんな気持ち？」

『..........』

女AD「答えろよ！！！！」

『....っ...』

女AD「枕営業して、仕事もらって満足？
そっか。男なんて選び放題だもんね。」

『ちが...っ..してない...』

女AD「そんな嘘ついて楽しい？
メンバー騙して、枕営業して、祭り上げられて、
嘘で塗り固められた人生は楽しい？」

『........』

女AD「誰もお前なんかに期待していないんだよね。
有観客ライブでもやったらわかるんじゃない？笑」

『..........』

女AD「御園座からの帰りも散々だったもんね笑
どれだけ頑張ったように見せたって、結局アンチは増える一方。SnowManのファンが増えれば増えるほど、アンチも増えていく。アンチをしているのが自分のファンだったら、メンバーはどう思うんだろうね。
可哀想に...笑」

『............』

女AD「チッ！黙ってんじゃねーよ！！」

"バンッ"

ずっと黙っていた私が面白くなかったのか
私の身体を力強く壁に押し付けると、荒々しく部屋を出て行ったADさん。

『...戻らないと。
時田さんに、なんて言い訳しよう...』

批判には慣れているはずなのに...

これまでも散々目にしてきたはずなのに...

それでも目の前で直接言われるとキツイものがある。

ただでさえ、不安定になりやすい時期に
2つのシングルの発売と、ドラマの撮影で走り回って
それに加えて、直接アンチまで喰らっちゃったら
もう耐えられるはずがなかった。

年末年始はSnowManを守るためにって頑張れたけど
今は何のために頑張っているのか分からない。

何が楽しくて、何が辛くて、何が嬉しいのか
それすらよく分からない。

自分の気持ちが分からなくて

自分の身体が思うように動かなくて

自分の心が自分のものじゃないような気がして

自分が壊れていく感覚がして怖かった。

『何のために生きているんだろう...』

もう分からないや。