違和感 ページ10
ラウールside
『Aちゃん！』
「んー？」
優しく微笑む俺のシンメ。
なんだけど...
ここ数日、なんとも言えない違和感を感じている。
上手く答えられないけれど、なんかおかしい。
俺達と比べたら、全然忙しいけれど
ピーク時よりも、仕事をセーブしているはずなのに
どことなく疲れた表情。
なんでだろう。あんまり休めていないのかな...？
いつもと変わらないんだけど
ふとした時の表情がすごく暗くて
何か、よからぬことを考えている気がして怖かった。
『ふっかさん、Aちゃん何かおかしくない？』
深「え？なんかあったの？」
『いや、分かんないけど
なんか様子がおかしい気がしていて...』
深「マジ？全然気がつかなかった...
ラウ、ありがとね。
みんなにも注意するように伝えるわ。」
ふっかさんがみんなに伝えてくれたけど
みんなも気づいていなかったらしく
驚いた様子だったみたい...
っていうことは、俺の勘違いなのかな...
そんな葛藤はどんどん膨らんでいって
こんなにモヤモヤするくらいなら直接確かめようと
突撃でAちゃんの家を訪ねた。
♪ピンポーン♪
AI認証を突破して、部屋のインターホンを押すと
カメラで俺を確認したのだろうか
ビックリしたように玄関を開けてくれた。
「え、ラウ！？どうしたの？」
『ちょっと聞きたいことがあって...』
「聞きたいこと？とりあえず入って。」
『お邪魔しまーす！』
洗面所で手を洗っていると
チリンチリンと音を立てて小さい可愛い子が
俺の足にまとわりついてきた。
『ふうたろうくん！来てくれたの？』
クゥーンと可愛く鳴いて、スリスリと甘えてくる
ふうたろうくんを抱き上げてリビングに入ると
温かいお茶を淹れてくれたAちゃん。
「ラウ、寒かったでしょ？」
『ん？ちょっと寒かったかも笑』
「無理しちゃダメだよ？」
『まだ若いから大丈夫！』
「そっか。聞きたいことってなに？」
『あのね...』
「うん。」
『...Aちゃん、最近なにかあった？』
「え...？」
『最近、元気ない気がして...
もしかして俺達が知らないところで
また仕事を増やされていたりしているの...？』
「...ううん。それは違うよ。
ちゃんとセーブしてもらっている。」
『じゃあ、どうして？
なんでそんなに辛そうな顔しているの...？』
「...っ...」
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妙子(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。この小説毎回楽しみです。これからも応援してます！頑張って下さいね。作者さんの言葉一つ一つ伝わってきます (2021年6月23日 21時) (
レス) id: 71d8043231 (このIDを非表示/違反報告)
みいやん(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。この小説がとても好きです…！作者さんが伝えたいことが、ひしひしとこっちに伝わってきます。ずっとずっと応援しています。これからも更新頑張って下さい!! (2021年6月22日 21時) (レス) id: 681f9fbf66 (このIDを非表示/違反報告)
翔子 - 更新頑張ってください (2021年6月22日 17時) (レス) id: 21856ce480 (このIDを非表示/違反報告)
咲舞(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます！今回も素敵でした。重暗いお話が好みなので明日からの更新がとても楽しみです！ご自分のペースで頑張ってください。 (2021年6月17日 0時) (レス) id: 1154bf8b89 (このIDを非表示/違反報告)
むち(プロフ) - むりせず、頑張ってください！！楽しみです！ (2021年6月17日 0時) (レス) id: fc08b9a7cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃー
| 作成日時：2021年6月6日 16時
