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深澤side
先生「Aちゃんの薬って
マネージャーさんと深澤くんが管理しているんだよね？」
『そうです。』
先生「Aちゃんね、深澤くんが自宅待機になってから、薬がなくなっちゃっていたんだ。」
『あ...』
すっかり頭の中から抜け落ちていたことだった。
俺とAの仕事が被らない時は
時田さんが補充してくれていたし
年末年始の活動休止はまさかの事態で
俺自身、気が動転していたから薬のことなんて
まったく頭になかった。
『今までのマネージャーは、怪我をして休職していて...
臨時のマネージャーは、Aの病気のことを知らないんです。
うわ...完全に俺のせいだ...』
先生「突然のことだったから仕方ないよ。
それにAちゃんは、もちろん深澤くんのことを
悪く思っていないよ。
ただね、いろいろなことが重なって
ただでさえ不安定な精神状態だったからさ
薬がないことがやっぱり辛かったみたいでね。
雨の中、傘もささずに、たった一人で病院まで歩いて来たんだ。多分、タクシーに乗るということが考えられなかったんだと思う。」
舘「そんな...」
先生「夜中だったから受付はもちろん閉まっていたんだけど、様子がおかしいと思った警備員さんが
心療内科に内線を入れてくれて、対応することが出来たんだ。
Aちゃんは
「怖い。一人は苦しい。」って必死に訴えてきて...
少しだけ話を聞いたら
「心の支えだったメンバーと会えない。
マネージャーさんも信頼している人とは違う人。
滝沢くんは忙しくて全然会えないし、今は会ってはいけない気がする。」 って言っていてね...」
俺達にAが泣きながら電話越しに謝ってきた時、
紅白の様子を見た時、ROT特別編を見た時、
いろんなタイミングで、Aが限界ギリギリで
踏ん張っていることを感じていた。
だけど、今回は想像以上のことで...辛かった。
舘「それでAは...？」
先生「本当ならば少し休ませたかったんだけど
朝早くから仕事に戻らないといけないって訴えるから
とりあえず、精神安定剤の点滴を投与して
3日分の薬を処方したんだ。」
『3日分...』
先生「うん。
元旦もね、大切な仕事があるからって言うから
病院で待っているから、仕事が終わったら薬をもらいにおいでって約束したんだけどね、
結局、忙しいから行けないって電話があって...」
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妙子(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。この小説毎回楽しみです。これからも応援してます！頑張って下さいね。作者さんの言葉一つ一つ伝わってきます (2021年6月23日 21時) (
レス) id: 71d8043231 (このIDを非表示/違反報告)
みいやん(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。この小説がとても好きです…！作者さんが伝えたいことが、ひしひしとこっちに伝わってきます。ずっとずっと応援しています。これからも更新頑張って下さい!! (2021年6月22日 21時) (レス) id: 681f9fbf66 (このIDを非表示/違反報告)
翔子 - 更新頑張ってください (2021年6月22日 17時) (レス) id: 21856ce480 (このIDを非表示/違反報告)
咲舞(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます！今回も素敵でした。重暗いお話が好みなので明日からの更新がとても楽しみです！ご自分のペースで頑張ってください。 (2021年6月17日 0時) (レス) id: 1154bf8b89 (このIDを非表示/違反報告)
むち(プロフ) - むりせず、頑張ってください！！楽しみです！ (2021年6月17日 0時) (レス) id: fc08b9a7cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃー
| 作成日時：2021年6月6日 16時
