★知らなかった真実 ページ33
宮舘side
事前に照が病院に電話をしてくれていたみたいで
待つことなく、診察室に入れてくれた先生。
さすがに4人で付き添うわけにはいかないから
俺とふっかが付き添いで診察室に入って
照と翔太は裏口付近に停車した車の中で待機。
裏口付近は普通の患者さんは来ないから
バレないでしょ？って橘先生の優しい配慮で
世間にバレることなく、通院させてもらっている。
.
.
.
先生「んー、ちょっと頑張り過ぎちゃったかな。」
放心状態のAに代わって状況を話すと
悲しそうに呟いた橘先生は、「少し休もうね。」と
Aに微笑んで、点滴をオーダーした。
隣の部屋でAに精神安定剤と睡眠薬の入った点滴を投与した橘先生は、看護師さんにAのことを頼んで俺達のもとに戻ってきてくれた。
深「...Aは、どういう状態ですか？」
先生「うん。鬱傾向が強くなっているね。
本人的には、リスカをすることで
精神的なバランスを保っていたんだと思う。」
深「そんな...」
先生「もちろん、やっていいことではない。
だけどね、今回リスカで済んだのは
みんなの存在があったからだと思うよ。」
『どういうことですか？』
先生「これまで、ODをしたときや手首を切ったときは不安から逃れたい、苦しみから逃れたいという
気持ちが強すぎて、命の危険まであった。
だけど今回、そこまで深い傷をつけずに耐えられたのは、SnowManに迷惑をかけたくない。という思いからだと思う。
そして今回、Aちゃんの異変に気づいて
すぐに病院に連れてきてくれた。
みんなの存在が、Aちゃんの命を救ったんだ。」
深「そんなこと...」
『やっぱり2ndシングルのリリースが
精神的にキツかったんでしょうか...』
先生「んー...2ndシングルに関しては
こういう状態に至ったきっかけでしかないと思う。
もちろん2ndシングルの発売はもとより
ソロデビュー自体が相当しんどかったと思う。
それに加えて、年末年始かな...
ほら、ものすごく頑張っていたからね。」
『年末年始...』
先生「もちろん宮舘くんを責めるわけじゃないよ？
ただ...あの時のAちゃんは異常だった。」
深「どういうことですか...？」
先生「実はAちゃんね、12月29日に
大雨の中、傘もささずに病院を訪ねてきたんだよ。」
『え？』
深「何それ...」
俺らが知らない、あの時の話を聞いたんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6911人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
妙子(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。この小説毎回楽しみです。これからも応援してます！頑張って下さいね。作者さんの言葉一つ一つ伝わってきます (2021年6月23日 21時) (
レス) id: 71d8043231 (このIDを非表示/違反報告)
みいやん(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。この小説がとても好きです…！作者さんが伝えたいことが、ひしひしとこっちに伝わってきます。ずっとずっと応援しています。これからも更新頑張って下さい!! (2021年6月22日 21時) (レス) id: 681f9fbf66 (このIDを非表示/違反報告)
翔子 - 更新頑張ってください (2021年6月22日 17時) (レス) id: 21856ce480 (このIDを非表示/違反報告)
咲舞(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます！今回も素敵でした。重暗いお話が好みなので明日からの更新がとても楽しみです！ご自分のペースで頑張ってください。 (2021年6月17日 0時) (レス) id: 1154bf8b89 (このIDを非表示/違反報告)
むち(プロフ) - むりせず、頑張ってください！！楽しみです！ (2021年6月17日 0時) (レス) id: fc08b9a7cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるくてぃー
| 作成日時：2021年6月6日 16時
