. ページ30
深澤side
『A、何があったの？
自分でもおかしいなって思っているところがあるよね？俺達にも、教えてほしいな。』
「ごめんなさい...」
『謝る必要はないよ。
Aがそこまで疲れちゃうって、きっと何か原因があると思うんだ。』
ガチガチに強ばった肩を抱いて
力が抜けるように優しく摩りながら話を聞いても
なかなか口を開いてくれないA。
その状態で数分が経った頃
Aが、静かに言葉を発した。
「あのね...
私、今年いっぱいで事務所を退所しようと思う。」
『え？』
それは、予想外の言葉だった。
照「...退所ってどういうこと？
SnowManの活動はどうすんの？」
そう問いかける照の声は震えていた。
「...SnowManも脱退する。」
信じたくない言葉が飛び出してくる。
お願い、やめて。
そんな悲しいことを言わないで...
“ドンッ”
翔「脱退ってなんだよ！！
お前にとってSnowManは、そんなに簡単に手放せるものだったのかよ！？」
しゃがみこんだまま、床に拳を叩きつけ
感情のままにキレられる翔太が、今は羨ましかった。
「...ごめんなさい。」
舘「ごめんなさいって...」
「...明日、ジュリーさんのところに行ってくる。
残りの5人には私から時期を見て話すから...
だから、今は言わないでほしい。」
翔「っ！ふざけんな！！
何で勝手に辞める方向で話を進めてんだよ！」
「...もう無理なの..っ..」
『もうすぐ時田さんが帰ってくる。
そしたら少し仕事も落ち着くはずだから...
だからもう少し頑張ろうよ。ね？』
「...頑張ろうってなに？」
『え...？』
「これ以上、何を頑張れって言うの！？
私は限界まで頑張った。頑張ったの..っ！
それでも、まだ頑張れって言うの...？
まだ許してくれないの...？」
舘「...Aが本当に頑張っているのは
俺達だって十分過ぎるくらい分かっているよ。
もちろんこれ以上、頑張れって言うのは
酷だっていうことも分かっている。
だけど...その決断をするのはもう少し待ってほしい。
お願いだから、待ってほしい。」
泣きそうな声で、Aに訴えかける舘さん。
こんなに追い詰められた舘さんは、初めて見た。
「たくさん考えたの...っ...
ずっとずっと考えたの...っ..」
照「Aが簡単な気持ちで言っていないことは
俺達だってよく分かっている。
でも...お願いだから...」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6911人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
妙子(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。この小説毎回楽しみです。これからも応援してます！頑張って下さいね。作者さんの言葉一つ一つ伝わってきます (2021年6月23日 21時) (
レス) id: 71d8043231 (このIDを非表示/違反報告)
みいやん(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。この小説がとても好きです…！作者さんが伝えたいことが、ひしひしとこっちに伝わってきます。ずっとずっと応援しています。これからも更新頑張って下さい!! (2021年6月22日 21時) (レス) id: 681f9fbf66 (このIDを非表示/違反報告)
翔子 - 更新頑張ってください (2021年6月22日 17時) (レス) id: 21856ce480 (このIDを非表示/違反報告)
咲舞(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます！今回も素敵でした。重暗いお話が好みなので明日からの更新がとても楽しみです！ご自分のペースで頑張ってください。 (2021年6月17日 0時) (レス) id: 1154bf8b89 (このIDを非表示/違反報告)
むち(プロフ) - むりせず、頑張ってください！！楽しみです！ (2021年6月17日 0時) (レス) id: fc08b9a7cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるくてぃー
| 作成日時：2021年6月6日 16時
