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菊池風磨side
やっぱりおかしい...
料理が得意なAがそんな凡ミスを犯すなんて...
しかも昨日は、てっぺんを超えてから撮影が終わって
家に着いたのは、どれだけ早くても2時ちかいはず。
今日だって撮影があるのに
そこから料理なんて、普通はしないだろう。
「すみません！お待たせしました！」
スタッフさんに連れられて
止血をやり直していたAが戻ってきた。
監督「ホントに大丈夫？」
「大丈夫です！」
監督「よし。じゃあ撮影を再開しよう！」
撮影が再開すると、完璧な演技を見せるAに
監督も、スタッフさんも、一安心といった感じだった。
だけど、よく知っているAだからこそ
俺の中でモヤモヤは残るわけで...
『A。話があるんだけど。』
撮影終わりに帰ろうとするAを呼び止めた。
「なに？私、もう帰りたいんだけど。」
『お前さ、料理ミスって手首を切ったって嘘だろ。』
「...嘘じゃないよ。」
『嘘じゃないなら、今の間はなに？』
「別に。間なんてなかったよ。」
『...リスカか？』
「っ！何、馬鹿なことを言ってんの？」
『...A。どうした？何があった？』
「何もないって。
ホントに凡ミスしただけだから！話ってそれだけ？
私、疲れているからもう帰るね。お疲れ様。」
早口でそう言うと楽屋を出ていくAに
やっぱり違和感を覚えた。
『...翔太に連絡を入れておこう。』
時刻は23時近いけれど、きっとまだ起きている。
そう信じて、電話をかけた。
翔「もしもし？」
『あ、翔太。お疲れ。』
翔「こんな時間になに？
飲みの誘いなら、行かないけど。」
『お前さ、俺ドラマ中なんだけど。
しかも、こんなご時世に飲みの誘いって。笑』
翔「あ...
だって、こんな時間に風磨から電話くるとか
飲みの誘い以外なかったし。」
『そうじゃなくて、結構大事な話があるんだけど。』
翔「は？大事な話？」
『そう。Aのことなんだけど。』
翔「っ！Aがどうした？」
他人の話にここまで食い気味で反応するなんて
今までの翔太だったらあり得なかった。
きっと翔太にとってAは
守らないといけない存在なんだろう。
『アイツ、最近なんかあったの？』
翔「なんで？」
『ここ1週間ちょっと、様子がおかしいんだよ。』
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妙子(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。この小説毎回楽しみです。これからも応援してます！頑張って下さいね。作者さんの言葉一つ一つ伝わってきます (2021年6月23日 21時) (
レス) id: 71d8043231 (このIDを非表示/違反報告)
みいやん(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。この小説がとても好きです…！作者さんが伝えたいことが、ひしひしとこっちに伝わってきます。ずっとずっと応援しています。これからも更新頑張って下さい!! (2021年6月22日 21時) (レス) id: 681f9fbf66 (このIDを非表示/違反報告)
翔子 - 更新頑張ってください (2021年6月22日 17時) (レス) id: 21856ce480 (このIDを非表示/違反報告)
咲舞(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます！今回も素敵でした。重暗いお話が好みなので明日からの更新がとても楽しみです！ご自分のペースで頑張ってください。 (2021年6月17日 0時) (レス) id: 1154bf8b89 (このIDを非表示/違反報告)
むち(プロフ) - むりせず、頑張ってください！！楽しみです！ (2021年6月17日 0時) (レス) id: fc08b9a7cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃー
| 作成日時：2021年6月6日 16時
