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菊池風磨side
あの日から3日が経っても
やっぱり様子がおかしいA。
顔色は真っ白で、化粧を濃くしてもらって
なんとか誤魔化している感じが続いていて...
台詞や手話はちゃんと覚えてきているから
撮影に悪影響は及ぼしていないけれど
どこか上の空で、いつもみたいな笑顔もなければ
ケータリングも、差し入れも口にしない。
仕事は完璧だし、共演者さんやスタッフさんと
のコミュニケーションも問題なく取っているけど...
だけど、やっぱり違和感があって心配していた。
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スタッフ「あれ、Aさん。袖の部分が...」
ドライが終わったタイミングで
衣装さんがAの元に駆け寄った。
『ん？なんかあったんですか？』
スタッフ「袖の部分が汚れてしまっていますね。」
「え...嘘、ごめんなさい。」
スタッフ「監督、どうしますか？」
監督「手元のアップがあるからなぁ...
変えの衣装って用意出来ている？」
スタッフ「あります。」
監督「じゃあ着替えて貰おうかな。」
スタッフ「分かりました。
Tシャツ着ているし、上に羽織るだけだから
ここで着替えちゃいましょう。」
そう言って、カーディガンを脱ぐように伝える
スタッフさんに、少し戸惑った様子のA。
「あの...控室で着替えてもいいですか？」
スタッフ「え？まぁ、いいですけど...」
『え？なんで戻るの？
カーディガンを変えるだけならここでいいじゃん。』
「いや...その...」
どことなく歯切れが悪いAに違和感を感じた。
『お前、何を隠してんの？』
「...何も隠していないよ。」
『嘘だね。いいから、早く脱げよ。』
「...分かったよ。」
そう言って渋々カーディガンに手をかけたAは
意を決したように、カーディガンを脱いだ。
スタッフ「え...？」
『は...？』
スタッフ「ちょっ...え、大丈夫ですか？」
Aの左手首には、何重にも包帯が巻かれていて
その包帯には血が滲んでいた。
『なんだよ...これ...』
「...いやぁ〜
お恥ずかしながら、お料理をしていたら
手元が狂って包丁が当たっちゃって...笑」
スタッフ「え、大丈夫ですか？」
「止血と消毒もちゃんとしたし、大丈夫だと思ったんですけど、ライトの熱にやられちゃったのかもしれないです笑」
スタッフ「外で止血をやり直しましょう。」
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妙子(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。この小説毎回楽しみです。これからも応援してます！頑張って下さいね。作者さんの言葉一つ一つ伝わってきます (2021年6月23日 21時) (
レス) id: 71d8043231 (このIDを非表示/違反報告)
みいやん(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。この小説がとても好きです…！作者さんが伝えたいことが、ひしひしとこっちに伝わってきます。ずっとずっと応援しています。これからも更新頑張って下さい!! (2021年6月22日 21時) (レス) id: 681f9fbf66 (このIDを非表示/違反報告)
翔子 - 更新頑張ってください (2021年6月22日 17時) (レス) id: 21856ce480 (このIDを非表示/違反報告)
咲舞(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます！今回も素敵でした。重暗いお話が好みなので明日からの更新がとても楽しみです！ご自分のペースで頑張ってください。 (2021年6月17日 0時) (レス) id: 1154bf8b89 (このIDを非表示/違反報告)
むち(プロフ) - むりせず、頑張ってください！！楽しみです！ (2021年6月17日 0時) (レス) id: fc08b9a7cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃー
| 作成日時：2021年6月6日 16時
