デマだらけ ページ3
平野紫耀side
紅白歌合戦の打ち合わせの為に事務所に来ると
物陰からスタッフさん達の声が聞こえた。
スタッフ1「Aちゃんの記事、嘘ばっかりで可哀想。ファンの人以外にも誤解が生まれちゃうかもしれないのに、否定すらさせてもらえないって...」
スタッフ2「え、否定もさせてもらえないの?」
スタッフ1「紅白前だし、事を荒立てたくないらしいよ。どうやったらあんなに嘘だらけの記事が書けるのか教えてほしいよ。」
スタッフ2「本人じゃないにしろ、せめてメンバーさんとかに否定させてあげればいいのに。
いくらなんでも可哀想だよ。あんな状況で、それでも必死で活動を続けているのに...」
ここまで聞いて、Aに不利益な記事が出た事が分かった。だけど、それがどんな内容か分からなくて...
『あの...』
スタッフ1「あ、平野くん。」
『今の話...Aの記事ってどういうことですか?
Aに何かあったんですか?』
スタッフ1「実は昨日の夜中に
Aちゃんがこの状況を喜んでいるとか、
SnowManは不仲だ。みたいな嘘だらけの記事が
ネットに掲載されたの。
もちろん嘘なんだけど、上層部が記事に反応するなっていう指示を出したみたいで、Aちゃんはもちろんメンバーさんすら、記事の内容を否定することが出来ないらしくて...」
『なにそれ...今、Aは...?』
スタッフ1「会議室にいると思う。
さっきまでこの記事の話をしていたから。」
スタッフさんに会議室の場所を聞き出し
慌てて向かうと、フードを深く被り、
悲しそうに携帯を見つめるAの姿があった。
『A...』
「......」
何も言わないA。
何故だか、俺の方が無性に悲しくなって
隣に腰をかけて、背中を撫でる。
『辛かったら辛いって言っていいんだよ。』
「平気...」
『A...』
「...こんな嘘で塗り固められた記事なんてどうでもいい。きっとファンの子だって分かってくれる。」
『そっか...』
ドアの方に気配を感じて振り返ると
息を切らしたキンプリメンバーが立っていた。
きっとみんなも状況を聞きつけて
すっ飛んできたんだろう。
だけど、この状況を見て立ち止まってくれたんだ。
「...何が正解なんだろうね。」
『え?』
「私が1人で年末の活動を続けることって
ほんとにSnowManを守ることになるのかな...」
『どういうこと...?』
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由里香 - この小説、辛いことも正面から向き合う姿に感動しました。現実から逃げているだけじゃだめですよね。自分のことを大切にこれからも頑張ってください。応援してます! (2021年5月8日 14時) (レス) id: 406b70657f (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - 主様の幸せの考え方、素晴らしいと思いました。もちろん、大変なことや辛いこともあるけど、前へ前へ進んでいかなければいけない。人間ってそういうものですよね。主様もご自身を大切にしてくださいね。私は主様の小説が大好きです!これからも応援しています! (2021年3月18日 23時) (レス) id: f3a09cd032 (このIDを非表示/違反報告)
李 - みるくてぃーさん» 私もこんな仲間が欲しいです、、 (2021年3月18日 20時) (レス) id: 73a43b40ce (このIDを非表示/違反報告)
李 - みるくてぃーさん» ホントに主人公の女の子は強いと思います。その強さが私にもほしいな、、、 (2021年3月14日 22時) (レス) id: 73a43b40ce (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - たまごボーロさん» 現時点では、フォロワーが300人以下でしたら鍵をつけていただければ大丈夫です。これから先、条件が変わる可能性も十分にありますので、予めご了承ください。ご不明点はTwitterDMで詳しくお伺いしますので、お問い合わせください。 (2021年3月14日 17時) (レス) id: 821cf37f6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるくてぃー | 作成日時:2021年2月28日 12時