10人目は頑張り屋さん14

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康「単刀直入に言うと
Aの家でご飯を作りたいんやけど...」



『え。いや、わざわざ悪いよ。
みんなだって疲れているのに...』



康「そんなんないねん。
むしろ一緒に食事できる方が嬉しいから、気にせんといて。」



『いや、でも...』



舘「ほんとに気を遣わないで。
このまま何もしない方が、心配だからさ。」



深「2人もこう言っているし
俺達もそうしてくれた方が有難いな。」



ラウ「2人の優しさに甘えてもいいんじゃないかな？

俺だって料理は出来ないけれど、洗濯とか掃除とか
そういうお手伝いならいくらでもするし！」




相当、心配してくれていたんだろう。

みんなが口々に言ってくれるんだけど...




『ごめん。それは難しいかな...』



ラウ「なんで...？」



悲しそうな顔をするラウの頭を撫でながら
自分のスケジュールを思い出す。


うん、やっぱり無理だ。




『みんなの優しさに甘えたい気持ちはあるんだけど...

ほとんど家に帰れていないから
ご飯を作ってもらっても食べる時間がないと思う。』



翔「そんなに忙しいの...？」



『今はCD関連の仕事で忙しいだけだけど
もう少ししたらドラマが始まってもっと忙しくなると思うし...

それに、年末年始はみんなだって相当忙しいだろうから、私のせいで負担かけたくないもん。』



康「そんなんないって。
せめて12月前半だけでも...」



『...ううん。家に帰れるか分からないのに
ご飯作って待っていてもらうなんて
申し訳なさすぎる...』



舘「じゃあ、お弁当を作ったら食べてくれる？」



『...最近、空き時間がほとんどないの。』




阿「でもラジオの仕事はしていないよね？
ドラマも撮影前だし、なんでそんなに...」




『CDと、ドラマの宣伝だと思う。
ほら12月って皆さん特番で忙しいから
前倒しで撮影するじゃん？

それに雑誌の取材も多いし...』





佐「...他の共演者の方は？」



やめて...



佐「皆さんもそんなに忙しいの？」




分かんない。




佐「Aばかりに負担が偏っているんじゃないの？」




もう、分かんないんだってば！




『っ！私に聞かれたって分かんない！！
もう事務所の考えることが分からないの。
でも...それでもやらないと...
仕事がなくなったら私...SnowManにいr...』




翔「それ以上、言うな！！」




『......ごめん。
雑誌のインタビューに行ってくる。

それと心配してくれてありがとう。
でも、ほんとに家にくるのは大丈夫だから。』

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