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阿部side
?「...ちゃ...べちゃ...あべちゃ...阿部ちゃん..」
ふわっと意識が浮いて
誰かが俺の名前を呼ぶ声が聞こえる。
『..ん...』
佐「阿部ちゃん、大丈夫?」
『さくま...?』
佐「うん。今日、同じ局で収録しているって
ディレクターさんから聞いたから来たんだけど...
結構、熱が高いよね?
雑誌は発売までまだ時間あるし
今日の撮影は延期してもらって病院に行こうよ。」
『大丈夫。』
佐「でも...」
『今日の仕事を延期したら
めめとAのスケジュールが大変になっちゃうでしょ?』
佐「でも阿部ちゃん、38.3℃もあるんだよ!?
絶対に無理だって!」
『俺は、明日休みだから大丈夫だって。もう時間?』
佐「...あと10分くらいで出ないと間に合わない。」
『よし...じゃあ行こう。』
納得していなさそうな表情を浮かべる佐久間だけど
渋々頷いて、身体を支えて起こしてくれる。
佐「...メンバーには報告するからね!」
『いいよ、しなくて。』
佐「ダメ!絶対する!」
そう言うと、あっという間にグループLINEに
俺が熱を出したこと、スケジュールの調整はしないことを送信した。
みんなには、余計な気を遣わせたくなかったのに...
佐「よし、いこうか。」
その声に、ソファから立ち上がると
一瞬、クラッとした。
ほんとに一瞬。
だけど佐久間はその一瞬を見逃すことなく
困ったように眉を下げて、「大丈夫?」と言う。
ごめんね、心配をかけちゃって...
だけどね、俺が体調を崩したせいで
みんなに無理をさせることの方が嫌なんだ。
『大丈夫。大丈夫。よし行こう。』
半分本音で、半分嘘。
結構身体はキツいけれど
佐久間がいてくれるから大丈夫。
ラウールが度々、
「Aちゃんが大好き。」
「Aちゃんがいるから頑張れる。」
「Aちゃんが居てくれると元気が出る。」
「Aちゃんを守りたい。」
と言っているけれど、本当にシンメってすごいなって
こういう時に痛感するんだ。
.
.
.
.
“ガチャ”
『おはよ〜』
ラウ「阿部ちゃん!大丈夫?」
深「時間までソファで休みな?」
舘「冷えピタとか貰ってきたから。
早く横になって。」
楽屋に入った瞬間、これだもん笑
俺、大丈夫なんだけどなぁ...
佐「どうしたの?早くソファにいこう?」
『いや、俺、全然大丈夫だよ?』
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みるくてぃー(プロフ) - えみかさん» リクエストありがとうございます。ページ数の問題でプライベッターでの更新とさせていただきました。申し訳ありませんがご了承いただけると幸いです。もし見れない状態でしたら、一時的に本編更新を考えますので改めてコメントをください。宜しくお願い致します(*^^*) (2021年2月10日 23時) (レス) id: 821cf37f6e (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - 林檎さん» とても素敵なお言葉をありがとうございます^ ^正直、かなりいろいろなことを考えながら書いているので、そのように言っていただけてとても嬉しいです。これからも宜しくお願い致します(*^^*) (2021年2月9日 22時) (レス) id: 821cf37f6e (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - ここさん» コメントありがとうございます^ ^とても嬉しいです!これからも宜しくお願い致します(*^^*) (2021年2月9日 22時) (レス) id: 821cf37f6e (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - いつも楽しく読んでます!どの話もすごく作り込まれている感じがして、いつも深く考えて使ってるんだろうな‥…、と尊敬しています!大変なこともあると思うのですが、無理しない範囲で頑張ってください!応援してます! (2021年2月9日 21時) (レス) id: a733c91119 (このIDを非表示/違反報告)
えみか(プロフ) - 更新お疲れ様です!振り付けが大野くんって知った時のメンバーの反応みたいです! (2021年2月9日 20時) (レス) id: 5aa5476ce3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるくてぃー | 作成日時:2021年1月10日 22時