. ページ7
目黒side
舘「そろそろ、時間ヤバイかな...」
時田「うん。もうそろそろ出ないと間に合わない。
悪いけど、誰かAの部屋に行ってきてくれないか？
鍵はここにあるから。」
え？
『時田さん、鍵預かっているの？』
時田「うん。3週間くらい前かな...？
Aが「そのうち倒れる気がするから、念のために持っておいて。」って、渡してきたんだよ。」
『え...』
翔「嘘だろ...」
思わず声が出た俺らと、眉を顰めた舘さん。
3人の思いは一緒だった。
だって、HiHiJetsと兼任していた期間の
とんでもないスケジュールでも
一人で乗り越えてきたAちゃんが
マネージャーさんに自宅の鍵を託すくらい
今のスケジュールに限界を感じているってことだよ？
舘「たしかに、中部地方から帰ってきた時に
「HiHiとの兼任中もめちゃくちゃ大変だったけれど
今回はそれ以上にヤバいかも。」
ってAがぼやいていたけれど...」
時田「うん。ヤバイと思う。
正直な話、家に居られる時間は平均で2時間くらい。
家に帰る時間がなくて、テレビ局のシャワーを借りて、車で仮眠することもあるくらい...」
『家に帰る時間がないって...』
翔「...もうさ、ほんとに事務所はどうなってんの？
Aにあり得ないくらいの仕事量を押し付けて...
それも一時期じゃなくて最低でも来年の夏までは
このスケジュールが続くんでしょ？
本当に手遅れになる。倒れてからじゃ遅いんだよ。
Aには心配して止めてくれる家族がいない。
家事を代わりにやってくれる家族もいない。
無意識に助けを求められる肉親がいないんだよ？
ただでさえ頑張り屋なAが
俺ら以外に、止めてくれる人がいない環境で
仕事をし続けたらどうなるか分かってんの！？」
時田「そうだな...」
舘「俺たちは後悔ばっかり。
いつもいつも手遅れになってから気づく。
だから今回だけはどうにかしないと...」
時田「分かっているよ。分かっているけれど...」
時田さんの悔しそうな声。
時田さんだってもどかしい気持ちでいっぱいなはず。
AちゃんがHiHiJetsで活動していた頃から
ずっとAちゃんのことを支えてきたんだもん。
時田「...もうほんとに時間がヤバイな。
悪いけど、誰かAの部屋に行ってくれない？」
『じゃあ俺が行くよ。』
翔「俺も行く。」
時田「ん。頼んだ。」
舘「何かあったら、すぐに連絡して。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6053人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みるくてぃー(プロフ) - はりゅさん» コメントありがとうございます。先の展開を楽しみにしてくださっていて嬉しいです。これからも宜しくお願いします(*^^*) (2021年1月10日 15時) (
レス) id: 821cf37f6e (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - らんさん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます。苦しい展開が多いお話ですみません...これからどうなっていくのか、是非読んでいただけたら嬉しいです。これからも宜しくお願いします(*^^*) (2021年1月10日 15時) (レス) id: 821cf37f6e (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - ひーさん» コメントありがとうございます。私も欅ちゃんを見ていた時期がありますが、たしかに平手ちゃんと重なるところがありますね。主人公ちゃんがどうなるのか、是非これからも読んでいただけたら嬉しいです。これからも宜しくお願いします(*^^*) (2021年1月10日 15時) (レス) id: 821cf37f6e (このIDを非表示/違反報告)
はりゅ - とても読んでて先が気になりまくってます！これからも更新頑張ってください！ (2021年1月10日 15時) (レス) id: 06cb82de2d (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - すごくすごく大好きで、更新されるたびにすぐ読みに来てしまいます！苦しい場面も多いですが、とても感情移入しやすくて本当に面白くて...。続きも楽しみにしています(^ ^) (2021年1月10日 8時) (レス) id: 81d376c42b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるくてぃー
| 作成日時：2020年12月21日 23時
