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深澤side
結局、ステージに立つことを選択したA。
ファンの子のことを考えると
正しい判断だったのかもしれないけれど...
舞台裏を知る俺達は
とてもじゃないけど、そうは思えなかった。
スタッフ「Aちゃん、来ます！！」
ラウ「Aちゃん、スタッフさんと交代するね。」
スタッフ「ラウ、ありがと。着替えておいで。」
ラウ「はい。お願いします！」
「...っ...はぁ...はぁ...」
スタッフ「大丈夫だから、ゆっくり呼吸しようね。
ねぇ、酸素スプレーまだ！？」
スタッフ「酸素どこだよ！！」
スタッフ「あと90秒！とりあえず着替え！！」
スタッフ「Aちゃん、通ります！！」
スタッフ「道開けて！！」
舞台袖に入った瞬間、崩れ落ちそうになるAを
袖で待ち構えるスタッフさん達が受け止める。
Aの周りで、沢山のスタッフさんの声が響き渡り
その声を聞くたびに、もう限界なんだと痛感する。
自分の足で、歩くことすらままならないAを
半ば抱えるようにして着替え場に移動させ
無理やり着替えさせる。
意識があるのかも怪しいくらいグッタリして
スタッフさんに、されるがままのAを見ていると
ものすごく胸が痛くなった。
佐「A...」
スタッフ「VTR明けまで30秒！！」
照「佐久間、行くぞ。」
佐「うん...」
舘「A、あと30秒あるからね。
ゆっくり呼吸しよう。大丈夫、間に合うよ。」
ラウ「Aちゃん、着替えてきた！
一緒にステージにいこう！」
「ん...はぁ...薬、ある？」
スタッフ「一応、痛み止めはあるけど...」
「ちょうだい...」
スタッフ「さすがに飲み過ぎだよ。」
「後半に動けなくなるから...」
スタッフ「でも...」
「いいから！早くして...」
渋々といった感じで痛み止めを渡すスタッフさん。
スタッフ「あと18秒！ステージ戻るよ。」
スタッフさん達に囲まれてステージに戻る
Aの隣で、ラウールが必死に声をかけ続けている。
“シンメとして、今度は俺が支えたい”
あの日、病室でそう呟いたラウールは
その言葉通り、Aを支えようと頑張っていた。
痛み止めすら効かないくらい、ボロボロな身体。
こんなに心身をボロボロにしてまで
ステージに立つ意味はあるのか。
デビューコンサートを迎えられたことは
とっても嬉しいはずなのに...
ものすごく苦しくて、悔しい気持ちになった。
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みるくてぃー(プロフ) - はりゅさん» コメントありがとうございます。先の展開を楽しみにしてくださっていて嬉しいです。これからも宜しくお願いします(*^^*) (2021年1月10日 15時) (
レス) id: 821cf37f6e (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - らんさん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます。苦しい展開が多いお話ですみません...これからどうなっていくのか、是非読んでいただけたら嬉しいです。これからも宜しくお願いします(*^^*) (2021年1月10日 15時) (レス) id: 821cf37f6e (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - ひーさん» コメントありがとうございます。私も欅ちゃんを見ていた時期がありますが、たしかに平手ちゃんと重なるところがありますね。主人公ちゃんがどうなるのか、是非これからも読んでいただけたら嬉しいです。これからも宜しくお願いします(*^^*) (2021年1月10日 15時) (レス) id: 821cf37f6e (このIDを非表示/違反報告)
はりゅ - とても読んでて先が気になりまくってます！これからも更新頑張ってください！ (2021年1月10日 15時) (レス) id: 06cb82de2d (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - すごくすごく大好きで、更新されるたびにすぐ読みに来てしまいます！苦しい場面も多いですが、とても感情移入しやすくて本当に面白くて...。続きも楽しみにしています(^ ^) (2021年1月10日 8時) (レス) id: 81d376c42b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃー
| 作成日時：2020年12月21日 23時
