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全てを出し切った私は
飛びそうな意識の中、必死に楽屋へ歩みを進める。
無事に終わった。
やりたいことは全て表現出来た...はずなのに、
心は悲鳴をあげていた。とにかく苦しかった。
ずっと孤独で、みんなからも嘲笑われて
それでも声を上げ続けないといけない。
世界観に入り込んでしまったままなのかな...
なんて、落ち着いて考える余裕はあるのに
ふとした瞬間に孤独の波に飲み込まれそうになる。
時田「A、お疲れ。」
『..っ...時田..さん....っ...』
時田「おぉ。頑張った。頑張ったなぁ。
すごい良かった。最高だったよ。」
『私..っ...』
時田「大丈夫。お前は一人じゃないよ？
家に帰って今日はゆっくり休もう。な？」
『..っ..苦しい...っ...苦しいよ...っ..』
時田「大丈夫。よく頑張ってたぞ。」
『うぅ...っ...』
一度溢れ出した涙はなかなか止まらず
時間だけが過ぎて行った。
家に帰ったら一人でこの苦痛と戦わないといけない...
寂しい..っ...怖い... っ...
時田「大丈夫。
大丈夫だから、ちょっと落ち着こうな。」
時田さんだって早く帰りたいはずなのに
いつまでも楽屋で蹲る私を見捨てないでくれている。
ほらね、私は一人じゃない。
大丈夫。大丈夫。
『時田さん...』
時田「うん。家に帰って休もうな。」
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『...ありがとうございました。』
時田「俺も一緒に上まで行くから、ちょっと待て。
今日のAを一人で部屋まで帰すのは
流石に心配だから。」
『ありがとう...』
負のオーラで包まれた心。
孤独になっても自分の正義を貫いて
戦い続けた”僕”の末路はきっと切ないものだろう。
時田「今日は一人で平気か？
誰かメンバーに連絡してみるか？」
『ううん。昨日、さっくんが来てくれたけど
多分相当気を遣わせちゃったと思うから。
余計な心配をかけない為にも
こんな状態は見せられない。見せたくない。』
一人になったら
無意識に自分を傷つけてしまう気がした。
隣に誰かが居て欲しかった。
それでも...
私の甘えが、メンバーの負担になるのが怖かった。
時田「何かあったら連絡しろよ？」
『...ありがとう。』
そう言いながらドアの鍵を開ける。
“ガチャ”
『え...？』
中には見覚えのない靴。
時田「どうした？」
リビングを飛び出して
こちらに走ってきた、ふうたろうの後ろから...
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切な - 移行おめでとうございますー！お忙しいかと思いますが、更新楽しみにいつまでも待ってます〜 無理せず、体調や暑さ等にはお気をつけくださいね。陰ながら応援しております！ (2020年8月25日 20時) (
レス) id: f2db21a162 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年8月23日 18時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃー
| 作成日時：2020年8月23日 14時
