10人目は頑張り屋さん8

俺が出来ること ページ18

照side


ふっかが突然、相談があると言い出した時
なんとなくだけど、ふっかが言いたいことが
分かった気がした。




深「僕達にブログを書かせてください。」




滝沢「...ブログ？」




深「はい。
去年の2月に書いたみたいに、臨時のブログを書かせてください。」




滝沢「....」





深「許せないんです。
アンチのことも自分達のことも...


今回、ラウールが発端でこういうことになりました。
でもラウールは何も悪いことをしていない。

ラウールが必死に隠していたことに気づけず
なんか少し変わったかも...と思うだけで
何も行動をしなかった。


そのせいで、今度はたった1人でラウールを守ろうとしたAが、批判を浴びることになって...
今回のような事態が起こった。




ラウールや、Aが必死に戦っている中で
俺達は証拠すらないのに役員室に乗り込んで
解雇になりかけて、滝沢くんに助けてもらっただけで
何一つ、解決出来ていないんです。



そんな自分に苛立っています。


だから今度は自分達が言葉にして
ファンやアンチに伝えることで
少しでもこういう事態をなくしたいんです。」






『...僕も同じ思いです。
特にAは、ODの時のこともありますし...

ODの直接的原因はアンチじゃないかもしれない。
今回の自傷も直接的原因はアンチじゃない。

でも、どちらもきっかけはアンチです。


言葉を大切に出来ない奴に
僕達が訴えかけても無意味かもしれないけど...

それでも俺達が伝えることで
アンチじゃないファンの方には伝えることが出来る。


そしたらお互いに注意し合ってくれたり
もし今度、ファンの子が何か苛立つことがあって
言葉の暴力をしようとした時に
僕達の言葉を思い出して思い止まってくれるかもしれない。



僕達の役目って
そういうところにもあると思うんです。』





佐「僕もそう思います。」




佐久間の言葉に強く頷くメンバー。






滝沢「...分かった。
その代わり、ODと自傷行為のことを直接的に書くのはやめてくれ。

お前達の言葉には、社会的な影響があるんだから。」





深「分かりました。」





滝沢「問題は掲載するブログを
ふっかのブログにするか、岩ちゃんのブログにするかだな...」





深「...リーダーの方がいいと思います。」





阿「いや。前回もふっかが書いたから
今回もふっかのブログがいいんじゃないかな？」





佐「俺も照は背中で語るタイプだから
言葉はふっかでいいと思うよ。」

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