10人目は頑張り屋さん3

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翔太side



それからも忙しい仕事の合間を縫って
手取り足取り教えてくれたAのお陰で
ほぼ完璧に滑れるようになった俺らに
カンパニーのみんなはビックリ！



監督には「さすがジャニーズだわ。」って
言ってもらえて、とても嬉しかった。
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いよいよ迎えた舞台初日。


今日はAが見学に来てくれるらしい。



緊張MAXでそわそわしていた俺らだけど
幕が開いてからはあっという間だった。



歌やダンス、殺陣、演技...
様々なジャンルのパフォーマンスを見て
お客さんが目を輝かせる瞬間が俺は大好きだ。




そしていよいよローラースケートの時間を迎えた。




『よっしゃ！』


佐久間と康二と拳を合わせて気合いを入れる。


ローラースケートを履いて出てきた俺らに
お客さんは今日一番のどよめきをくれた。



パフォーマンスは
最初は3人で大きな1つの円を描くように滑り
その後に個人で、スピンやアクロバット要素を取り入れた動き、ステップを行う。
全部で3分13秒と短いが、体力的にはかなりのダメージを負う構成になっている。




少しフラつくことがあったが
ほぼ完璧に滑り切った俺らにお客さんがくれた
拍手は今までで一番嬉しい拍手となった。
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〜終演後〜



「さっくん！翔太くん！康二！！

すっごい良かったよ！！ローラーも完璧だった！」




俺らを見つけると笑顔で走り寄ってきたAは

「3人の努力の賜物だね！」なんてニコニコしている。





でもね、ローラーは俺らの努力だけじゃどうにもならなかったよ。


『ローラーが出来るようになったのはAのおかげだよ。ありがとな。』



康「ほんまにありがとう！」



佐「助かったよ。ほんとにありがとう。」




素直に感謝の気持ちを伝えた俺らに
少しずつ目に涙が溜まっていくA。



「ねぇ、なんでみんな泣かせるようなこと言うの？
んっ、絶対泣かないもん...」





今まで、HiHiJetsを見る度に
ローラースケートを自在に操ってすごいなって思っていたけれど、実際にやったことがない俺は
その難しさを全然分かっていなかった。



だから今回、ローラースケートの難しさを味わって
心の底からHiHiJetsのことを尊敬した。





この1週間、正直大変だったけれど
改めてAのことを知れた貴重な時間だったと
監督の無茶振りに少しだけ感謝した。





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ぽよさん からのリクエストでした。
ありがとうございました！

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