10人目は頑張り屋さん3

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『その日は朝から大雨でね、
予定されていたロケが急遽延期になったの。


だから休む予定だった学校にも行けることになって
驚かせたいと思った私はその友達に内緒で
学校に行って、聞きたくなかった言葉を聞いちゃったの。




「もう3ヶ月も経つのに
他Jr.の情報が一つも出てこないんだけど...

まさか本当に友達になったとか思ってんのかな笑

そうだとしたら、マジないわ〜笑」





あぁ...結局そうなんだな。



この仕事をしている限り、私は騙され続けるんだ。

誰も私の本当の友達にはなってくれないんだな。




そう思ったら
人の優しさなんて全て嘘なんだろうなって...



他人のことなんてもう一生信じない。




誰かを信じて裏切られるくらいなら
もう一人で生きていこう。



そう思うようになった。







そして学校から私の居場所が消えた。


もともと、Jr.の中にも私の居場所なんてないから

学校でも仕事場でも自宅でも

ずっと一人で...孤立するようになって...





高校に通う意味も
Jr.として活動する意味も見出せなかった私は
将来、一人で生きていけるように
ドラマや映画のオーディションを沢山受けるようになった。


慣れない撮影で大変なことも多かったけど
いただいた役を全力で演じていたら
有難いことに、演技のオファーが沢山来るようになって...


そこからは、演技の仕事をメインに活動を続けていたんだ。





どれだけ辛いスケジュールでも

『私は1人で大丈夫。1人で生きていくんだから。』

そうやって必死に自分に言い聞かせて頑張ってきた。








でもね、そんな状態で心が平気なはずがなくて...




言葉に言い表せないくらい複雑な気持ちを
消化しきれなくなった私は
頻繁に過呼吸を起こしたり、泣いたり...


とにかく情緒不安定な状態が続くようになった。





そして...
両親の事故の時のような...
もう他人を信じないと決めた時のような...
酷い大雨の日。




私はジャニーさんの前で
酷い眩暈と吐き気、頭痛、過呼吸に耐えきれず
意識を失って、倒れたんだ。




救急車で病院に運ばれたんだけど
診断結果は過度なストレスによるもので
心療内科への通院を勧められた。



私は何度も断ったんだけど
ジャニーさんは私の意見を聞いてくれなくて...


無理やり連れていかれた病院で
“全般性不安障害” と診断されてね...





もちろん芸能活動も休止。



薬とカウンセリングの併用で
少しずつ症状を緩和していくことになった。』

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