. ページ32
康二side
中に入るとびっくりするくらい真っ暗だった。
この暗さ、過去最大級かもしれへん。
お化け屋敷特有の気味が悪い音や声が響く中
ビビりながらも少しずつ進むと
前を行く照くんが声をあげた。
照「え...ドアが2つあるんだけど...」
『え？』
「無理...怖い...怖い..」
照「A、大丈夫だから。
とりあえず右開けるぞ。
.....うわぁ！！！！！！！」
「きゃー！！！！！！無理無理無理無理...」
『うわぁ！！！！！！！はぁはぁ..』
照くんが開けた扉の先には
白い着物を着た女性がいた...
「なんでこんなに暗いのぉ...」
照「たしかに真っ暗だな...」
反対側の扉の先には道が続いていて
その先にはカーテンに身を隠した女性が立っている。
照「うわぁ...うわぁ...いるわ...」
『あかん！！！動いとる！動いとるって！！』
照「康二、大丈夫だから笑
A、大丈夫か？」
「はぁ...はぁ...はぁ...」
動く女性の横を目を瞑って全力で通りすぎると
待ち受けるは女性を描いた浮世絵の数々。
「無理無理無理無理...
あぁー！！！はぁはぁはぁ...怖い怖い...」
『A、大丈夫やで。大丈夫。』
俺も死ぬほど怖いけど
俺以上に呼吸を荒くして震えているAがおるから
この間よりは落ち着いていられている。
照「嘘だろ...」
照くんの呟きを聞いて
先を見てみると真っ暗の道の両脇に備え付けられた
棚の上に日本人形が何十体も並んでいた。
「ダメ..はぁはぁはぁ...無理ぃ...っ...」
照「大丈夫か？」
「はぁはぁはぁ...っ...うぅ...はぁ...」
照くんの背中に頭をぴったりくっつけて
必死に耳を塞いでいるAだけど
その額からは信じられないくらい汗が出ていて
呼吸は荒く、身体は小刻みに震え
大丈夫そうには到底見えなかった。
『A？リタイアする？』
「...まだ頑張れる...はぁはぁ...大丈夫...はぁ..」
Aの顔色を見たいけど、暗すぎて全く見えない。
『照くん...』
照「...先に行こう。」
Aはとても心配だけど
『あぁぁぁぁぁ...ここあかん！！！
ここでお経流すのはあかんって！！』
俺だって、普通に怖い。
でも震えているAを守れるのは
俺らしかおらんから、必死に頑張った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3229人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みるくてぃー(プロフ) - はるごばんさん» コメントありがとうございます^ ^ここから畳み掛けていきますので楽しみに待っていてください！これからも宜しくお願いします(*^^*) (2019年11月1日 23時) (
レス) id: c0eca5b3ec (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - ゆ〜さん» コメントありがとうございます^ ^過去が少しずつ明らかになっていますね笑ここから畳み込んでいきますので楽しみに待っていてください！これからも宜しくお願いします(*^^*) (2019年11月1日 13時) (レス) id: c0eca5b3ec (このIDを非表示/違反報告)
はるごばん(プロフ) - 過去に何があったのかとても気になります！更新待ってます！！ (2019年11月1日 13時) (レス) id: 7c4b4ab558 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ〜(プロフ) - 更新お疲れ様です！続き気になります♪ (2019年10月31日 23時) (レス) id: 279c687440 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - まさきさん» コメントありがとうございます^ ^上手くかけているか不安だったので嬉しいです！私も記憶回帰の為、動画を見ながら書いたのですが、ずっとビビっていました笑これからもよろしくお願いします(*^^*) (2019年10月31日 7時) (レス) id: c0eca5b3ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるくてぃー
| 作成日時：2019年10月18日 0時
