・・・tetsuya22 ページ23
・
お手々お繋デートカップルがのうのうと帰ってきやがった。
突っ込む前に言わせて。
袴姿可愛すぎる。
｢Aー！おかえり！お疲れ様！袴姿かわいい！｣
｢ただいま、虫さんはー？｣
ちょっと、第一声がそれ？
渋々虫さんの方を指さす。
｢あそこ。｣
｢せんきゅ。あと服預かってくれてありがとうね。｣
え？
服？
そんなん預ったっけ？
｢はぁ？どっかやったの？｣
Aが俺の顔色で察したように叫んだ。
｢え！知らん知らん！｣
｢一昨日渡した！どうせ卒業式終わってここ来るだろうからって。｣
｢覚えとらん！！｣
ほんとに覚えてないんだけど。
｢そういえばてつや、昨日、いらん服燃えるゴミに出しとったよね。｣
としみつが俺らが揉めているところに入ってくる。
飛んで火に入る夏の虫？
火に油を注ぐ？？
｢捨てたの……？｣
絶望顔で見つめてくる。
あれ、なんでだろう。
鮮明に昨日の様子がフラッシュバックする。
｢企画で買った女物の服だって言って捨てとったよ？ピンクの紙袋の中の服。｣
トドメのゆめまる。
｢それじゃん……ピンクの紙袋、渡したじゃん……。｣
へなへなと座りこむA。
完全にやっちまった。
｢ごめんなさい！！！｣
土下座。
｢土下座の安売りだがや。｣
｢みっともないリーダー。｣
｢Aが可哀想。｣
みんなに野次を飛ばされる始末。
いくらでも言ってくれ！！
｢俺の服貸すから！｣
｢それならいいけど……いやまてよ、てつやの服汚いな。｣
そんなぁぁあ。
｢A、俺の予備の服あるよ。｣
りょう！！
｢え、いいん？｣
｢いいよ。逆にあげちゃう。｣
｢それはさすがに｣
｢また返しに来るの面倒でしょ？｣
｢……ありがとう。｣
なんでりょうのは遠慮するのに俺のは遠慮はおろか拒否なの！？
ブーブー文句垂れてると部屋からやっと虫さんがでてきた。
｢あ、A、帰ってきてたんだ。おかえり。｣
｢ただいま……そういえば虫さんってどこの小学校配属になったの？｣
そうだ、この人たち就職するんだ。
Aは小学校の保健の先生か……。
小さい子に囲まれてる白衣の天使とはAの事だな。
｢岡崎小学校だよ。｣
｢え！！！｣
お？
｢同じ！同じだよ！｣
｢｢｢｢｢｢えぇー！｣｣｣｣｣｣
驚き。
2人とも職場同じ！
虫さん嬉しそう。
Aはぴょんぴょん飛び跳ねてる。
｢これからもよろしく！｣
2人は握手を交わしたそうな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：糯 x他1人 | 作成日時：2020年4月29日 12時
