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キラキラしたあずきの瞳を見つめる。
何か他意があるような気がした。
｢予想だけど……もしかして合コンするお店がお洒落な店だから行こうとしてる、とか？｣
にやりと笑うあずき。
｢うん。｣
全くこの子は、お洒落なお店に目がないなあ。
｢長蛇の列を作るほどのお店で、普段はなかなか入れないらしいんだけど店のオーナーが合コンの相手の男の子の知り合いらしくてさ。特別に入れるんだって！｣
｢へえ。凄いね。｣
｢だから、行こ！｣
うーん、あまり乗り気じゃないけどなあ。
あずきがこんなに楽しみにしてるのに断るのもなんだか後味悪い気がする。
｢分かった。行く。｣
｢おー！よっしゃー！｣
さっそくLINEするね、とスマホを取り出す。
私はその間にパスタをくるくると巻き、頬張った。
おいし。
｢なんか、女子メンバーは私たち2人と中等教育学部の2人。男子メンバーは初等教育学部の2人と特別支援学校教育学部の2人だって。｣
｢凄い。てか、その多くの学部を集められる子は一体誰？神様なの？｣
｢すーごいコミュ力だよね。｣
なんて話してたらもう13時になってた。
大学戻んないと。
｢そういえば、いつあるの？｣
構内までの道を歩きながら尋ねる。
特に詰まってないスケジュール調整だ。
｢ああ！明後日！｣
え？
｢A、明後日は午後ないでしょ？｣
｢あ、うん。｣
なんで知ってんのかわからんけど。
急すぎてびっくりした。
そういうもんなのか。
｢楽しみだね！｣
｢あずきはお店が楽しみなだけでしょ。｣
｢お店9割男1割！｣
｢やば。｣
各言う私もあずきのために参加するだけだけど。
講義室まで歩く。
基礎の授業はやっぱり普通で面白くない。
かと言って保健室の先生になるために面白いことなんてないと思うけど。
｢Aってどうして養護教諭になろうと思ったの？｣
｢うーん……｣
なんでだろ。
まあ、割と小さい子好きだしお世話したいし？
｢小さい子好きだからかな。｣
｢担任の先生とかじゃなくて？｣
｢あー……なんでだろう。｣
｢なにそれ。｣
よく分からないけど多分1番は収入がいい公務員職だからかな。
親にも勧められたし。
｢私はね、本当は有名人になってダンスしたかったんだよね。｣
あずきが講義室の扉を開ける。
そんな夢があったんだ。
｢でも諦めちゃった。｣
｢なんで？｣
｢うーん、わかんないや。｣
あと10分で講義が始まる。
私たちは席について用意をし始めた。
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作者名：糯 x他1人 | 作成日時：2020年4月29日 12時
