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★3 ページ4

それでも起きたら
あの男のヒトはいなくて
いつもと変わらない朝

つまり、現実





変わったことといえば
起きても彼の姿がないことくらい




『そっか…フラれたんだ』







昨日フラれたことを思い出したら視界が滲み始めた

それをなかったかのように、全てを否定するかのように
手の甲で拭うとまた目を閉じた









――――AM10:30



『…………』

手探りでスマホを取ったら、午前10:30



二度寝しちゃった…





枕を抱き締めたままLINEを開くと、友達の数が1人減っている
その相手が誰なのかはすぐ見当がついた

彼の名前を探しても出てこない





つまり、そういうこと


もう連絡するな、って拒まれてる








誰が連絡するかよって呟き、LINEのトップ画像を彼とのツーショットから変えることにした









画面を閉じ、ぐにゃりと歪んでいる天井を見つめる

『今日休みでよかった…』



昨日飲みすぎたみたい
遅くまで付き合ってくれた同僚にはあとで謝っておこう







やっと身体を起こし、
気だるい気持ちを振り払うようにカーテンを開ける





『…コンビニでも行くか』


楽な部屋着を着替え、
サンダルを履いて家を出た

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作者名:にゃんこけし | 作成日時:2017年11月23日 18時

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