検索窓
今日:1 hit、昨日:21 hit、合計:112,606 hit

File:2 ページ2










「 では白嶺さん。」

『 はい。』

「 今回の任務について、私から少々。」

『 はい、よろしくお願いします。』

「 いい返事です。」








どうやら今回の任務は長期に及ぶらしく、
身支度を済ませるように言われたのが30分前。


制服と普段着しか持ってくもんねぇなと思ってたら、

野薔薇に化粧品、
悠仁にトレーニング用品、
真希に護身用の呪具、
棘におにぎり詰め合わせ(お昼ご飯)を貰って、

感動してたら伊地知さんが迎えに来たのが5分前。


そこに突然七海さんが現れて、
追加の話があると言われたのが10秒前。



ここで追加用件言い渡しに来たのが悟だったら、
多分私、今回の任務バックれてた。

でも七海さんは別よ。

あの人、人間としてしっかりしてるし、
何より頼りになるし、尊敬も出来るからね。








『 それで、追加用件とは? 』


「 あぁ……追加用件と言うより、
  どちらかと言うと注意しに来たと申しますか。」


『 注意、ですか? 』


「 ええ。最近米花町で出現している呪霊に関して。

  街でうろついているのは低級呪霊がほぼですが、
  事件現場などには特級相当がいる可能性も。

  非術師に見られないよう、
  活動は必ず夜に制限するようにしてください。」


『 勿論ですよ、伊達に1級やってません。』


「 ……くれぐれも気を付けてくださいね。」








眼鏡を押し上げながら、軽く微笑む七海さん。

レアだ。(不謹慎)








『 当たり前じゃないですか。

  可愛い後輩たちもいるんです、
  そう簡単には死んでやりませんからね。』


「 ……それでこそ私の後輩です。」


『 へへへ、ありがとうございます! 』


「 いた〜っ!釘崎〜!Aセンパイまだいた!
  ナナミンにデレデレしてる! 」








そう叫びながら校舎の方から走ってくる悠仁。

いや人聞き悪いな、デレデレはしてないぞ。
褒められて(?)照れてはいるけど。

……デレてんのか。そうか。








『 なになに、どした悠仁。』


「 何って!見送りに来た! 」

「 しゃけ。」

「 私がいないからって肌のケア欠かしちゃダメよ! 」

「 野薔薇、死地に赴く奴に説教はやめてやれ。」


『 いい子って言いたいところだけど真希?
  死地に赴くですって??私死なないケド??? 』


「 はは、わりぃわりぃ。」








私の後輩、いい子たちばっかりで幸せ。


……将来、教師(悟)に似ないで欲しいもんだわ。









個人File:→←File:1



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (338 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
874人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:杠葉 | 作成日時:2021年7月15日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。