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すんと鼻をすする。
こんな顔見られたくないけどもう何度も見られちゃってるから今さら恥ずかしがっても仕方ない。
「え、そうなのかな…でも好きになると飽きたりはあんまりしないかも…」
「でしょ？俺もだよ。好きになったらとことん好き。
聞いてよ！ブルーアイズなんて俺、小学生の頃から好きなんだよ！」
「…ブルーアイズってなんだっけ？」
抱きしめていた腕が緩み、おい！というように見つめてきた。
「忘れんなよ！玄関に飾ってるアレだよ。美しいホワイトドラゴン。俺トレーナーも持ってるからね」
「あぁ。いやカードのキャラと同列ってどうなの？」
と思わず言ってしまう。
おかげで涙も綺麗に引っ込んだ。
「いやいや俺の遊戯王愛なめないで。ブルーアイズと同列はまじでやばいから！まじで俺の情熱と愛注ぎ込んできてるから！」
「ふふ、そうなんだ。とりあえず健人は一途だってことはわかってるよ」
「うん。Aはしばらくは毎日リビングの薔薇を見て、今も健人は私のこと想ってるんだろうな〜って思っとけばいいよ」
「そんなお気楽な」
「それぐらいどんと構えて過ごしてよ」
「ふふ。わかった」
「これ言ったら嫌われるかなとか、重いかな、とかマジでないから。なんでも受け止めるから安心して」
「優しいね」
「Aにだけな？」
「そっか」
「A」
「ん？」
顎をすくわれて小さくキスが落とされた。
「う…」
「なに唸ってんの」
「だって…なんかそんなサラッと…きゅんとするじゃん」
「いいじゃん。してよ。
いつでもきゅんとしてほしいし、俺は付き合ってもずっとAに恋していたいし、きっと恋し続けると思う」
さぁ寝る時間だとでも言うようにおでこに口づけられる。
「いい夢見ろよ？おやすみ。A」
根気強く私の名前を呼び続けてくれた彼の声。
その声を耳元に眠りにつける、これ以上の幸福はない。
過去の私も今の私も抱きしめてくれる、あたたかい彼の腕の中で心地よくまどろみながら、
健人って声も良いんだなと、私はそんなことを考えていた。
＊完＊
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にこ(プロフ) - ふぅかさん» 小説を読み返して幸せに浸る予定だなんて嬉しいお言葉ありがとうございます🥹お話に触れる時間がふぅかさんにとって楽しいひとときとなっていれば幸いです。またどこかのお話でお会いできることを楽しみにしています。ありがとうございました！ (3月9日 14時) (
レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 本当に素敵な作品です🩷 3月末、寂しいです…が、にこさんの小説を読み返して幸せな気持ちに浸る予定です! また次作も楽しみにしてます! 応援してます! (3月9日 2時) (レス) @page48 id: af1a48aa9a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - ふぅかさん» コメントありがとうございます♡世界観を気に入って頂けてよかったです！きちんと完結させるよう頑張りますので最後まで見届けて頂けたら嬉しいです♡引き続きよろしくお願いします (2月23日 15時) (レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - いつも楽しませていただいております! この世界観、大好きです! 応援してます! (2月23日 0時) (レス) @page26 id: af1a48aa9a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - こたさん» いろんなことが一気にあってもう2月になりそうですけども。ご心配おかけしてたのならすみません🙏こんな時にリアル設定ってどうなの、とか思ったりしてますが、世界観を気に入ってもらえてるのならよかったです🥺優しいお言葉ありがとうございます🥺 (1月31日 1時) (レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ
| 作成日時：2024年1月5日 17時
