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「そうなんですね。
なんだかここで暮らしてた頃より今日は一段とかっこよくて、今ちょっと緊張してます」
彼は、そんな緊張しなくても、と笑ったあと、
「ありがとう」とお礼を言う。
にこっと笑う顔は計算し尽くされているかのようだ、なんて思うが、いつまでも脇道に逸れた会話ばかりしていられないことも理解していて、私は口を開く。
「……中島さん、……あの…」
そこまで言った時
「呼び方、なんで？」
いつか聞いたセリフで遮られた。
「え？」
「中島くん呼びじゃないの？」
他人行儀だった彼の雰囲気が一気に一緒に暮らしていたあの頃に戻る。
彼はテーブルの上にある自分のスマホをぽちぽち操作したあと私に向かってそれを寄越してきた。
そのスマホの画面を見て驚きで固まった。
「そのコメント、Aでしょ？」
私の目にインスタコメント欄のスクショ画面が映る。
【中島くん、好きになりました】
私のカメラロールの中にある薔薇の写真のアイコン、私の下の名前のユーザーネーム。
間違いなく私の送ったコメントだった。
「コメント…まさか読んでるんですか？」
あんなたくさん送られてるのに？
信じられないというふうに彼を見ると
「読んでるよ。読んでるって言ったじゃん」と笑う。
彼は立ち上がり私の隣にやってくると
「今日はこれを俺に言いにきたと思ってたんだけど？」
スマホに表示されている私のコメントを指して言う。
いつでもきっかけをくれるのは彼の方だった。
なかなか本題に入らない意気地のない私に彼の方から歩み寄ってくれている。
私は椅子から立ち上がり足元に置いていた紙袋から自分が作った薔薇の花束を取り出した。
「私…中島くんのこと、好きになりました。
それで…私と付き合ってくれませんか？これ、私の気持ちです」
差し出した薔薇の花を受け取り彼の顔がほころんだ。
受け取ってくれた彼の腕の中にあるのは12本の赤い薔薇の花束だった。
「ありがとう。俺でよければ。これからよろしく」
私の言いたいことを分かった上でそう答えることを決めていたような淀みない口調だ。
よかった…
ほっとして大きく息を吐く。
「ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします」
「うん」
と優しい顔で笑いかけられたが、告白を受け入れてもらえたことと告白したという空気に照れてしまって、私はあまり彼の目を見られない。
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にこ(プロフ) - ふぅかさん» 小説を読み返して幸せに浸る予定だなんて嬉しいお言葉ありがとうございます🥹お話に触れる時間がふぅかさんにとって楽しいひとときとなっていれば幸いです。またどこかのお話でお会いできることを楽しみにしています。ありがとうございました！ (3月9日 14時) (
レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 本当に素敵な作品です🩷 3月末、寂しいです…が、にこさんの小説を読み返して幸せな気持ちに浸る予定です! また次作も楽しみにしてます! 応援してます! (3月9日 2時) (レス) @page48 id: af1a48aa9a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - ふぅかさん» コメントありがとうございます♡世界観を気に入って頂けてよかったです！きちんと完結させるよう頑張りますので最後まで見届けて頂けたら嬉しいです♡引き続きよろしくお願いします (2月23日 15時) (レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - いつも楽しませていただいております! この世界観、大好きです! 応援してます! (2月23日 0時) (レス) @page26 id: af1a48aa9a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - こたさん» いろんなことが一気にあってもう2月になりそうですけども。ご心配おかけしてたのならすみません🙏こんな時にリアル設定ってどうなの、とか思ったりしてますが、世界観を気に入ってもらえてるのならよかったです🥺優しいお言葉ありがとうございます🥺 (1月31日 1時) (レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ
| 作成日時：2024年1月5日 17時
