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「だーかーらー、俺がAとこうやって過ごしたいからやってんの。あ！」
「どうしました？」
「じゃあさ、ちょっと練習付き合ってよ」
「え、練習？」
「そう。A、俺の相手役になって」
「無理です！私演技できませんよ！」
「大丈夫。Aはセリフも動きもないシーン選ぶから。
ちょっと俺は動きの確認したいところもあって」
「それなら…私にできることであればお手伝いします」
「よっしゃ。台本取ってくる」
彼は部屋から台本を取ってくると、どのシーンやるかな〜とペラペラとページをめくる。
一瞬ちらっと私を見て
「はは、そんな心配そうな顔すんなって。難しいことないから」
と笑う。
練習したいページが決まったようで、該当の箇所を開いてテーブルに置いた。
「Aはここに立ってて」
壁際に立つよう指示を受ける。
「今やってるやつ、恋愛ものでさ。
ヒロイン役いたらちょうどいいなと思って。
背丈の感じもわかるし」
「そうなんですね」
テーブルの上の台本の中身を確認してセリフを頭に入れると、壁を背に突っ立っている私の元に彼がスタスタやってきた。
「まっすぐ立ってて？始めるね？」
「はい」
私が頷くと彼はさらに近づいてきて、え？一体どういうシーンの練習なの？！と内心あわあわしてしまうが、そんなことお構いなしに彼は私の顔の横にトン、と手をついた。
どん！という音はしなかったけど、壁ドンだ。
とりあえず近い。
えぇ…こんなシーンの練習に付き合うだなんて…
動かず立ったままでとの指示はあったが、どこを見ろとは言われなかった。
演技モードに入った中島くんの真剣な眼差しに耐えられなくてちょっと視線を下に向ける。
「…元カレが忘れられない？」
あまりに自分への問いかけかと思うようなセリフに反応して視線を上げると当然目が合った。
「こんなに好きなのになかなかうまくいかねーな」
これはセリフ…なのよね…？
彼の手が頬に伸びてきて親指でするすると頬を触られる。
「逃げないね？こんなに触ってるのに」
動いちゃダメなのは分かってるけど、触られた反射で肩をわずかにすぼめてしまう。
頬を触っていた手が髪に差し入れられ、頭の後ろを引き寄せる。
「早く俺のこと好きになってよ」
動くなって言われたけど、このままじゃ…
なのに練習だと言った彼の言葉を信じてその体を押し返すこともできない。
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にこ(プロフ) - ふぅかさん» 小説を読み返して幸せに浸る予定だなんて嬉しいお言葉ありがとうございます🥹お話に触れる時間がふぅかさんにとって楽しいひとときとなっていれば幸いです。またどこかのお話でお会いできることを楽しみにしています。ありがとうございました！ (3月9日 14時) (
レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 本当に素敵な作品です🩷 3月末、寂しいです…が、にこさんの小説を読み返して幸せな気持ちに浸る予定です! また次作も楽しみにしてます! 応援してます! (3月9日 2時) (レス) @page48 id: af1a48aa9a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - ふぅかさん» コメントありがとうございます♡世界観を気に入って頂けてよかったです！きちんと完結させるよう頑張りますので最後まで見届けて頂けたら嬉しいです♡引き続きよろしくお願いします (2月23日 15時) (レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - いつも楽しませていただいております! この世界観、大好きです! 応援してます! (2月23日 0時) (レス) @page26 id: af1a48aa9a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - こたさん» いろんなことが一気にあってもう2月になりそうですけども。ご心配おかけしてたのならすみません🙏こんな時にリアル設定ってどうなの、とか思ったりしてますが、世界観を気に入ってもらえてるのならよかったです🥺優しいお言葉ありがとうございます🥺 (1月31日 1時) (レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ
| 作成日時：2024年1月5日 17時
