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「それはちょっと…せめて苗字にくん付けぐらいじゃないと。大人になってから男性を下の名前で呼ぶって私あんまり経験ないのですが…」
「じゃあいいよ。今はそれで譲歩する。
くん付けになるだけでもまぁ嬉しいし。
本当は健人って呼んで欲しいけど」
最後の一言は唇が出ていてちょっと拗ねた感じだった。
その顔はかわいい。
「わかりました」
と返事をして、私は彼が持って帰ってきてくれた弁当を食べる。
市販のお弁当の卵焼き、甘くて好きだな、とか思っているとやけに目の前の人が静かなので顔を上げる。
彼は
「いや、呼んでよ」と言う。
「え？」
「ほら、俺の名前。わかりましたじゃなくて」
「用もないのに呼ぶの、変ですよ」
しかもそう構えられるとますます呼びにくいじゃない。
「A」
「はい？」
「ね？変じゃないでしょ？」
いや、変でしょう！とは思うが、当の本人は
「俺は好きな子の名前は用がなくても呼んでたい」
などと、またそんなことを言っている。
そして私が呼ぶまでずっと駄々こねそうなので
「今日はお弁当を持って帰ってきてくれてありがとうございました。中島くん」
くん付けで名前を滑り込ませてお礼を言った。
「やべ。なんかちょっと照れるんですけど」
すごくはにかんでいて、そんな顔を見られるなら中島くん呼びをするのも悪くない。
ちょっとくすぐったい気持ちにはなるけれど。
「あ、そういえばブランケットかけてくれたんですよね？ありがとうございました」
「あぁ、いーえ。
風邪引いたらいけないと思って。
疲れたんだろうなーと思ったら起こせなくて」
「ほんの10分ぐらいで起きるつもりだったんですけど」
「久しぶりの仕事だしね。
寝顔は見ちゃった。かわいかったよ」
てへ、みたいな言い方だ。
「それは…見たらだめなやつですよ」
「だから言ったじゃん。俺の前で可愛いことするなって。
寝込み襲われなくてよかったね？」
「そういう時の為のリビングの薔薇なので」
黄色い薔薇に視線を向けて言うと
「くっそー。やっぱ赤をこっちに飾ればよかった」
と彼は悔しがっていた。
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にこ(プロフ) - ふぅかさん» 小説を読み返して幸せに浸る予定だなんて嬉しいお言葉ありがとうございます🥹お話に触れる時間がふぅかさんにとって楽しいひとときとなっていれば幸いです。またどこかのお話でお会いできることを楽しみにしています。ありがとうございました！ (3月9日 14時) (
レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 本当に素敵な作品です🩷 3月末、寂しいです…が、にこさんの小説を読み返して幸せな気持ちに浸る予定です! また次作も楽しみにしてます! 応援してます! (3月9日 2時) (レス) @page48 id: af1a48aa9a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - ふぅかさん» コメントありがとうございます♡世界観を気に入って頂けてよかったです！きちんと完結させるよう頑張りますので最後まで見届けて頂けたら嬉しいです♡引き続きよろしくお願いします (2月23日 15時) (レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - いつも楽しませていただいております! この世界観、大好きです! 応援してます! (2月23日 0時) (レス) @page26 id: af1a48aa9a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - こたさん» いろんなことが一気にあってもう2月になりそうですけども。ご心配おかけしてたのならすみません🙏こんな時にリアル設定ってどうなの、とか思ったりしてますが、世界観を気に入ってもらえてるのならよかったです🥺優しいお言葉ありがとうございます🥺 (1月31日 1時) (レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ
| 作成日時：2024年1月5日 17時
