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ドアが開いたりキッチンから水音がしたり、人の気配で目が覚めた。
「ん…」
体を起こすと、ブランケットが私の体から床に滑り落ちる。
あれ、私…
「おつかれ。ごはんは？」
ダイニングに座っていた中島さんが私が起きたことに気づいて話しかけてきた。
「中島さん？もう帰ったんですか？」
「もうってか10時すぎてるよ」
「え？！」
私どんだけ寝たの！
下に落ちたブランケットを引っ張り上げる。
たぶん中島さんがかけてくれたんだ。
「私、何も作ってなくて、すみません」
「いや、いいって。A、初仕事で疲れてるかなーと思って弁当持って帰ってきたよ。
俺昼が遅くてそんなお腹空いてなかったから、夜まだ食べてないんだ。
Aが起きたら一緒食べようかなと思って。
お腹空いてるなら夕食にしない？」
「え、そんな、ありがとうございます。
中島さん腹ペコなんじゃないですか？」
「そんなことないって」
と彼が言ったあと、ぐーっとお腹の音が聞こえてきた。
私のではない。
彼が恥ずかしそうに笑った。
「私お腹空いてます！急いで手、洗ってきますね！
一緒に食べましょう？」
「ふふ。うん」
バタバタと手を洗ってテーブルにつく。
「初仕事はどうだった？忙しかった？」
「そうですね。お客さんはそこそこ来ました。
テレビ局が近いからか、テレビ関係のスタッフさんみたいな人もちらほら」
「そうなんだ？でもさすが経験者だね。もう即戦力じゃん」
「そうなれてたらいいんですけど。
まだ取り扱ってる花の種類が前の店と違うものもあったりして慣れないことも多いので頑張ります」
「そっか」
「中島さんは？どんな一日でしたか？」
「俺は〜相変わらずドラマの撮影で忙しいかな」
「そうなんですね。楽しいですか？」
「楽しいよ。いい現場だし」
「それはよかったですね。中島さんはどこにいってもその場の空気を明るくしてくれそうですよね」
一緒に暮らしていてそれはすごく感じることだった。
「…あのさ」
「はい？」
「呼び方なんだけど」
慎重に言葉を選び話しだす。
「Aは俺のこと友達だと思ってるんだよね？」
「えっと…はい。そう、ですね」
「じゃあ友達と思うならもう少し親近感ある呼び方をして欲しいんだけど」
「…たとえば？」
「下の名前…とか」
健人さんって呼ぶの？いや、そんないきなり無理だって。
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にこ(プロフ) - ふぅかさん» 小説を読み返して幸せに浸る予定だなんて嬉しいお言葉ありがとうございます🥹お話に触れる時間がふぅかさんにとって楽しいひとときとなっていれば幸いです。またどこかのお話でお会いできることを楽しみにしています。ありがとうございました！ (3月9日 14時) (
レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 本当に素敵な作品です🩷 3月末、寂しいです…が、にこさんの小説を読み返して幸せな気持ちに浸る予定です! また次作も楽しみにしてます! 応援してます! (3月9日 2時) (レス) @page48 id: af1a48aa9a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - ふぅかさん» コメントありがとうございます♡世界観を気に入って頂けてよかったです！きちんと完結させるよう頑張りますので最後まで見届けて頂けたら嬉しいです♡引き続きよろしくお願いします (2月23日 15時) (レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - いつも楽しませていただいております! この世界観、大好きです! 応援してます! (2月23日 0時) (レス) @page26 id: af1a48aa9a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - こたさん» いろんなことが一気にあってもう2月になりそうですけども。ご心配おかけしてたのならすみません🙏こんな時にリアル設定ってどうなの、とか思ったりしてますが、世界観を気に入ってもらえてるのならよかったです🥺優しいお言葉ありがとうございます🥺 (1月31日 1時) (レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ
| 作成日時：2024年1月5日 17時
